ウクライナ戦争、終結へ

今朝、私の仕事場である外国特派員協会に入り、ワークルームに向かって歩いていると、廊下で顔見知りの女性と出会った。「あけましておめでとうございます」という新年の挨拶のあと、その女性は「今年は戦争が終わるといいですね」と言った。

ウクライナでの戦争は来月で開始から1年を迎える。現時点でいえることは、すぐに戦争が集結するとは思えないことだ。戦況は今後、ウクライナが優勢となり、ロシアが降伏するという見方もあれば、戦争はこのまま泥沼化してすぐに終わらないという悲観的な見方までさまざまだ。実は明日、ネットメディアのジャパン・ビジネス・プレス(JBP)にこのあたりのことを書いた記事が掲載される。読んで頂ければ幸いである。

私はまだウクライナに行ったことがないので、ウクライナのことを書く時はどうしても地に足がついてない状態で書かざるを得ない。少なくともロシア側とウクライナ側の軍関係者に話を聴きたいところだが、いまはかなわない。

戦争という破壊行為が続く限り、そこに住む人たちが平穏な生活を送ることは無理である。米ソ間で前向きな和平交渉が進めばいいが、いま両者はそのテーブルに着こうとさえしない。こんな時は本当に人智を超えた、超絶的な力をもったスーパーマンのような人物が現れて、世界平和を実現してくれないかと思うのだが、、、、またため息である。

ウクライナ戦争特需で笑いが止まらない米軍事企業

2023年を迎える今、古典的といえる「マネー・メイキング」の方策が、世界では生きている――。

戦争が武器メーカーを潤すという図式はいまに始まったことではない。過去から現在、今後に及んでも、軍事衝突が勃発することで、戦争当事国と支援国は武器を調達することで武器メーカーに利益をもたらす。

捉え方を変えれば、人を殺害し、都市を破壊することで特定企業は儲かるのだ。2022年12月初旬、米首都ワシントンにあるウクライナ大使館で、あるレセプションが開かれた。

招待客は米政府関係者、外交官、ジャーナリストなどで、マーク・ミリー統合参謀本部議長の姿もあった。ここまではワシントンではよくある大使館レセプションの光景である(続きは・・・ウクライナ戦争特需で笑いが止まらない米軍事企業)。

来年、世界一の人口になるインドへの注文

今月22日付のニューヨーク・タイムズ紙に、北京とニューデリーの公害を比較する記事が掲載されていた。10年前、両都市は大気汚染のレベルが世界最悪であるとされていたが、北京はその後大きく改善された。というのも、北京政府が2013年に公害との戦いを宣言し、大気浄化のために1000億ドルもの予算を割いたからだ。北京は10年前と比較すると、晴天の日が年間100日以上も増えたという。

一方のニューデリーはどうか。NYタイムズは「この秋も空気は汚れている。最近も数週間にわたってスモッグがかかり、トラックの通行を規制したり、学校を閉鎖し、勤労者には在宅勤務を呼びかけた」と書いている。さらに外出した人は「マスクの中で咳き込み、目をこすり、空気を苦く感じている」という状況だという。

昨日、私はあるところで講演を頼まれ、80分間、世界情勢について私見を述べ、冒頭でちょうどインドのいまについて語ったところだった。素晴らしい文化を擁している一方で、スモッグだけでなく、生活面でもいまだに途上国の領域からでていない分野が多く、これからの国であるかと思う。

それに人口が増え続けており、来年中に中国を抜いてほぼ間違いなくインドが世界で最も人口の多い国になる。中国がいま約14億3000万人で、インドが約14億1000万人。これからは「世界で一番人口の多い国は?」という質問の答えはインドになるはずで、今後もずっと続くはずだ。

プラス要因に目を向けると、人口が多いということは、それが国力増強の基礎になことで、インドにはいくつもの分野で世界のリーダーになってもらいたいと思っている。

その期待に応えられるか見ものである。

 2014年にインドに行った時の一枚

世界人口80億人に

以前から報道があったように、世界の総人口が来週80億の大台に乗る。いつもと変わらない日常生活を送っているかぎり、地球規模で人口が増え続けている現実はなかなか実感できない。だが、80億という数字はとてつもなく大きいし、国連が予測するかぎり、この数字はさらに伸び続けていくという。

1950年には25億という数字だったが、過去72年で3倍以上に増えたとことになる。いったいどこまで増えるのか。国連は2030年には85億人に、2050年には97億人にまで増えるとみている。ただ、この人口増加は出生率が上昇していることが理由ではない。出生率はむしろ下がっているのだ。

2021年、世界の女性が生涯に産む子どもの数は平均2.3人にまで落ちてきている。1950年は5人だったので、半分以下になった。人口が増え続ける最大要因は「死ななくなった」ことなのである。「死ななくなった」というのは、平均寿命が延びたということである。世界の平均寿命は2019年時点で72.8歳。1990年と比較すると9歳も伸びている。

さらに国連が発表した資料を眺めて驚かされるのは、長年人口で世界のトップを走っていた中国が、早ければ2023年にインドに抜かれるということだ。中国の人口はこれからゆるやかに減少していくという。インドは逆に2050年には17億人になると予測されている。

数によって地球が狂わされるという恐怖があるが、米シンクタンク、ウィルソンセンターの研究者ジェニファー・スキューバ氏はこう述べる。

「人間が地球に与える影響というのは、数よりも行動によっての方がはるかに大きい」

つまり限りある地球という惑星で、好き勝手に消費し続けるのではなく、自重し、途上国に転嫁していくということなのだろうと思う。食べるものがなくなり、多くの人が飢餓状態になるのを見たくはない。

自分への満足度

最新号のAERA(アエラ)に「願望との乖離「現実」に悩む」という興味深い記事がでていた。記事の内容は、若い世代を中心に孤独感を覚える人が増えているというもので、SNSの利用時間が長いとより孤独感を感じやすいという。

携帯やパソコンを操る人が増えたことで、いつでも誰とでも「つながれる」はずなのだが、孤独感がつのるというのは、端的に言えば物理的にスマホを使っている時は1人であり、SNSで多くの人とつながっているように思えても、スマホを切ると1人でいる自分に改めて気づき、自己内省的な感覚に陥るのだ。この傾向は若者に顕著であると記事に記されていたが、年代を越えて同じことが言えるのではないか。

さらに記事では、自己肯定感についての言及もある。内閣府が日本や欧米諸国など7カ国の若者の意識調査をしたところ(各国約1000人)、自分に満足していますかという質問に「そう思う」と回答した人は米国が最多の57.9%であったのに対し、日本は10.4%でもっとも低かった。

孤独感がつのり、さらに自分自身に対しても自信が持てないということは情緒不安定な精神状態になりやすいということで、そうした状況下ではいい仕事も期待できない。

私は究極的には「愛の欠落」にあるのではないかと思っている。人との関わりがなければ愛情を抱けず、愛されもしない。もっといろいろな人と交流をもって愛情を抱く。しかも無理にではなく、自然に心の底から湧き上がる愛を期待したいと思うのだが、、、、難しいだろうか。