ウクライナ、モスクワにドローン攻撃600機

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日本で普通に生活している我々にとって、異国からドローンの攻撃を受けるということ事態、ほとんど考えれないことだ。しかし、15日夜から16日朝にかけて、首都モスクワ郊外にウクライナのドローンが600機ほど飛来し、過去2年で最大規模の攻撃が行われたという。

東京の郊外に大規模なドローンの攻撃を受けたとしたら、日本国民はどういった反応をするのだろう。「俺たちもやり返すしかない」「いやいや、ここは冷静になって相手と協議する必要がある」などさまざまだろうが、戦争という状況を第二次大戦後、経験していないので、本当にそうなった時にどういった行動に出るのかわからない。

ただ、日本がいま他国と戦火を交える可能性は極めて低いので、いきなりドローン攻撃を受けることはないだろうが、世界では日々こうした事例が後を立たないことを十分に理解しておく必要がある。戦争はなくなるようでいてずっと繰り返されてきているのが現実の世界である。

いまだ終わらぬロシア・ウクライナ戦争

ロシアとウクライナ両国による軍事衝突は、すでに4年半という長期におよび、すぐに終わるようには見えない。現地時間8月2日もウクライナがロシア領に夜間攻撃をしかけ、ロシア戦略航空部隊が拠点とする飛行場と製油所が攻撃されたばかりだ。その攻撃でロシア側は8人が死亡している。

一方、ロシア軍も夜間攻撃で、ウクライナの港湾2カ所と黒海を航行する船舶2隻を攻撃している。やられてはやり返すの繰り返しで、戦争終結どころか停戦さえも見えてこない。日本は地理的に離れていることもあり、最近は目立った報道がなされていないが両国の攻防は途切れていない。

ロシアが635機のウクライナのドローンを撃墜したと発表したかと思えば、ロシア最大のオンライン小売業者であるワイルドベリーズの倉庫がウクライナからの攻撃を受けたとの報道もあった。従業員約4万8000人を抱えるワイルドベリーズは米通販大手アマゾンのロシア版と言われ、その損失額は推計で2800億ルーブル(約5500億円)とされ、ただごとではない。

このところ、両国は物流拠点や小売業者の倉庫などを標的にするようになってきており、産業基盤の破壊にシフトしている。ロシア全土の物流施設が無人機攻撃にさらされているため、商品の避難先として隣国カザフスタンで倉庫を探す動きも出ている。

戦争という破壊行為はこれまで築き上げてきた社会・文化を崩壊するだけでなく、人間の心をも潰滅させるだけの邪悪性があり、両国の指導者には早期の戦争終結を決断していただきたい。

米・イスラエル VS イラン(9)

今年2月に始まった米・イスラエルとイランによる戦争(以下:イラン戦争)はすでに5カ月が過ぎ、すぐに終結するようにはみえない。この問題は当欄でも書いてきているように(米・イスラエル VS イラン(3): 長期戦になる可能性)、当初から長期戦になる可能性が高かった。

トランプ大統領(以下敬称略)は最初から“イケイケ”で、イランという国家を潰すのではないかと思われるほどの態度が散見できたが、トランプがイケイケであっても、米国という国が一丸となって同戦争を推し進めているわけではない。

米国内でのイラン戦争への賛否はほぼ半々で、23日に連邦議会(下院)でイランから米軍を撤退させるべきかを問う決議案を採択したところ、賛成が214票、反対が208票、上院でもほぼ互角で、賛成が47票、反対が49票という数字だった。7月23日までにイランで死亡した米兵は18人、負傷者は500人以上で、最近になって死傷者増えてきているので戦争そのものに反対する動きが強まってきてはいる。

人類がいつかは戦争という悪行の邪悪性と陰湿性を認識し、2度と繰り返さなくなるかもしれないとの希望的観測を持っているが、その願いが叶う日はまず訪れないということも承知している。トランプをはじめとした国のリーダーたちは、身内が他者に殺されるという悲劇を真剣に考えたことがあるのだろうか。決してあってはならない惨事をまのあたりにすれば、誰とでも平穏に暮らそうと思うはずだが、そうならないのはいったい何故なのだろうか・・・。

米・イスラエル VS イラン(8)

米国・イスラエルとイランは6月中旬、戦争終結を目指した暫定合意(了解覚書)を公表した が、7月に入ってから両陣営による空爆の応酬が激化し、事実上暫定合意は崩壊している。6月の合意案では、全戦線での軍事行動の即時停止、ホルムズ海峡の安全確保、イランの核開発抑止などをめざす内容が盛り込まれていたが、交戦はむしろ激化しており、武力衝突終結を目指した内容は頓挫することになった。

米軍が今月12日以降、イランに対して実施している連日の攻撃は、18日までの1週間でイランの全31州の14州に及んでいる。これはイラン側にとっては「全面戦争」とよべる規模で、イラン国民が米国に対して抱く感情ははかりしれないほど否定的になっている。

そんな中、米軍はイランの準軍事組織である革命防衛隊を標的にした空爆を実施。イラン国内ではトランプ一家が棺桶に入っている姿を描いた横断幕が掲げられるなど、さらに敵対的な感情が強まっている。

それに対抗するように、イラン軍は19日、クウェートにある米軍基地2か所を無人機で攻撃。さらに、米国の同盟国であるバーレーンにある米空軍基地や、ヨルダンのアルアズラク米軍基地にある燃料タンクを標的にしたとも発表しており、米国とイランの争いはおさまる気配がみられない。

戦争をしない国

国連加盟国は2026年現在、193カ国ある。その中で第二次世界大戦以降、戦争をしていない国が8カ国ある。たった8カ国である。日本はその中の一国である。

ちなみに8カ国というのは、アイスランド、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ブータン、そして日本である。北欧の国を中心に、いかにも戦争をしなさそうな国が並んでいる。今日、ある資料を眺めていたら、上記の国々がでていた。

この中の一国でいることはたいへん大事なことで、他国を軍事的に攻撃しないばかりか、戦争になりそうになった時には回避する術を会得しているということでもある。第二次世界大戦で痛い目に遭い、さらにアジア諸国を中心に加害者として多くの人たちを苦しめた日本。

今後もずっとこの中の一国でいてほしいものである。