消えつつある英国のパブ

今朝、ラジオを聴いていると、英国のパブが消えつつあるという話をしていた。数年前にパブの数が減少しているというニュースを聴いた覚えがあるので、その流れは止まっていないようだ。

英国の生活には欠かせないといわれているパブ。日本では居酒屋に近いが、社交場としての役割が強く、人々の憩いの場であったので、その数が年々減っているのは残念である。2010年以降、約7000店のパブが姿を消したというから驚きだ。

パブの歴史は古く、西暦43年のローマ時代に街道沿いでワインを提供した店「タベルナ」がその起源とされている。そして19世紀半ばに現在の「パブ(Public House)」という呼び名が定着した。パブが減っている理由は複数ある。まず光熱費・原材料費の値上げ、そして厳しい酒税や事業用資産税の負担、そして家飲みが増えると同時に若者の飲酒離れといったライフスタイルの変化があげられる。

金曜の夜にパブにいく代わりにスポーツジムにいったりコーヒーを飲む集まりに顔を出したりするようになり、酒場でビールを飲むという文化が廃れつつある。ロンドンにある19世紀から続いていたパブが突然閉店するというニュースもあり、仕事のあとに仲間とビールを飲むかわりにランニングクラブのメンバーと汗を流すのがトレンドのようだ。

Salubrious

私は米国に25年も滞在したので、英語とのつき合いは長い。ただ、以前にもこの欄で記したが、長年英語を使っていてもこれまでに出会ったことのない英単語によく出くわす。今でも仕事でほぼ毎日のように英文を読むが、「エーッ、こんな単語知らないよ」という呟きが口をついて出ることは少なくない。

今日もネットで英文記事を読んでいるとき、上記の単語(salubrious)に出くわした。以前、出会っていたかもしれないが、全く見当がつかなかった。意味は「健康に良い」「健康的な」という形容詞で、普通であれば「healthy」という単語が使われるが、意図的にsalubriousが使用されていた。ネット辞典では次のように説明されていた。

「この単語は非常に硬い書き言葉(文語体)であり、文学、学術論文、新聞、あるいは高級誌などの報道でのみ見かける難解な語彙です」

まだまだ勉強が足りないということです。

いまだ終わらぬロシア・ウクライナ戦争

ロシアとウクライナ両国による軍事衝突は、すでに4年半という長期におよび、すぐに終わるようには見えない。現地時間8月2日もウクライナがロシア領に夜間攻撃をしかけ、ロシア戦略航空部隊が拠点とする飛行場と製油所が攻撃されたばかりだ。その攻撃でロシア側は8人が死亡している。

一方、ロシア軍も夜間攻撃で、ウクライナの港湾2カ所と黒海を航行する船舶2隻を攻撃している。やられてはやり返すの繰り返しで、戦争終結どころか停戦さえも見えてこない。日本は地理的に離れていることもあり、最近は目立った報道がなされていないが両国の攻防は途切れていない。

ロシアが635機のウクライナのドローンを撃墜したと発表したかと思えば、ロシア最大のオンライン小売業者であるワイルドベリーズの倉庫がウクライナからの攻撃を受けたとの報道もあった。従業員約4万8000人を抱えるワイルドベリーズは米通販大手アマゾンのロシア版と言われ、その損失額は推計で2800億ルーブル(約5500億円)とされ、ただごとではない。

このところ、両国は物流拠点や小売業者の倉庫などを標的にするようになってきており、産業基盤の破壊にシフトしている。ロシア全土の物流施設が無人機攻撃にさらされているため、商品の避難先として隣国カザフスタンで倉庫を探す動きも出ている。

戦争という破壊行為はこれまで築き上げてきた社会・文化を崩壊するだけでなく、人間の心をも潰滅させるだけの邪悪性があり、両国の指導者には早期の戦争終結を決断していただきたい。