トランプ、就任式に習近平を招待

数時間前(12月12日午前)に、トランプ次期大統領が 来年1月20日の大統領就任式に 中国の習近平国家主席を招待したというニュースが流れた。これまで中国の指導者が大統領就任式に出席したことがなかっただけに驚きである。まあ、トランプ氏ならば過去の事例にとらわれず、自身の判断で物事をきめていくことを厭わないので、トランプ流といっていいかもしれない。

このニュースはCBSニュースが複数の情報筋から得た情報として報道したもので、現時点で周氏が招待を受諾したかどうかはわかっていない。

ただ、トランプ氏は先週行われた米メディアとのインタビューで、「今週も習氏と話をしたばかりで、彼とはうまくいっている」と関係が良好であることを強調。それでも11月25日、中国製品には既存の全ての課税に加えて10%の追加関税を課す と発言しており、真意がどこにあるのか明確になっていない。一部の関係者からは米中両国は壊滅的な関税戦争に突き進むとの憂慮も示されており、来年1月にトランプ政権が発足してからどうなるのか見ものである。

それでも、中国の謝鋒駐米大使は今週、米中ビジネス協議会で「私どもは対立よりも対話を、ゼロサムゲームよりもウィンウィンの方向を選ぶべき」という習近平氏の書簡を読み上げている。本当にそうあってほしいものだが、、、。

みぽりんの死

女優で歌手の 中山美穂さんが入浴中に不慮の死をとげた。私は彼女が活躍していた時期はちょうどアメリカにいたので、その活動をよく知らないのだが、風呂場での予期せぬ死というものに、あらためて命の儚さを思い知らされている。

その人が著名人であろうが無名な人であろうが、死というものの前では皆平等である。死は悲しいものだが、考えようによっては「美」と解釈できなくもない。ドイツ出身の小説家、トーマス・マンが次のようなことを言っている。

命というものは、儚いからこそ、尊く、厳かに美しい

ご冥福をお祈りしたい。

第三次世界大戦はすでに始まっている?

日本のメディアではまだ広く報じられていないが、欧米メディアではいま「第三次世界大戦はすでに始まっている」という論調の記事が数多く発表されている。この指摘が本当であれば、恐ろしいことで、注視しなくてはいけない。

フォーブス誌のブライス・ホフマン氏は、シリアでのアサド政権の崩壊が、増え続ける世界的な紛争の関連性を浮き彫りにしていると記した上で、「深く考えたくない厳しい真実が明らかになっている。それは 第三次世界大戦がすでに始まっているということだ」と記した。

さらにウクライナのヴァレリー・ザルジニー 元軍事総司令官 は、ロシアの独裁的同盟国がウクライナ戦争に直接関与することは、第三次世界大戦が始まったことを意味すると指摘。またJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン経営最高責任者(CEO)も「第三次世界大戦はすでに始まっている。すでに複数の国家が戦闘に入っており、リスクは並大抵ではない」と発言した。

複数の地域戦争は一見するとバラバラのように見えるが、関連性があり、今後拡大の傾向があることから、多くの国がこの渦に巻き込まれていくという見立てだ。大国が直接、または間接的に関与することで、紛争が連鎖的に多くの国に影響を与え、かつての世界大戦の初期段階と同じような軌跡をあゆむ可能性があるのだ。

マクロン仏大統領を含む複数の欧州諸国のトップは今後数年以内にロシアとの本格的な戦争が起こる可能性があると警告しはじめていることも見逃せない。