ローマ教皇の力

これはまさしく教皇の力以外のなにものでもない。

フランス、パリのコンコルド広場で26日、ローマ教皇レオ14世が大規模な野外ミサを行い、各地から集まったカソリック信者はなんと約80万人。事前に参加登録した人数は60万だったが、それを遥かに上回る信者が集まった。この規模の人数が路上に集まるイベントは、日本では隅田川の花火大会くらいで、一人の人間を見るためになかなか80万人は集まらない。

教皇はエリゼ宮にも立ちより、現代社会について次のようにコメントした。

「『機械の楽園』の中で、人間性を失うことを避けるためには、倫理的な判断力と道徳力を養う教育が求められている」

さらに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)にも立ち寄り、「新しい技術が(人を)支配したり、不正義の道具となるのではなく、社会に役立つものにしなければならない」と真っ当な発言をして周囲の人間を唸らせた。

いつか実際に教皇のミサに参加してみたいものだが・・・。

米中首脳会談の裏側

米ホワイトハウスで24日、トランプ大統領(以下トランプ)と中国の習近平国家主席(以下習近平)が会談し、安全保障をはじめ人工知能(AI)や通商など多くの問題について議論が交わされた。

5月に北京で行われた米中首脳会談の後も、両国は密接に意見交換しており、以前よりも確実に両者の距離間は狭まってきているといえる。こうした首脳会談の前には両国の政府役人が何度も協議を重ねて内容を詰めるが、今回もかなり細部まで話しあったようだ。

ただ確実に言えるのは、米国という世界トップの国家から迎えられた中国指導者というイメージを印象づけようとしている姿が習近平にあり、米中は対等であるという姿を世界に見せつけたかったようだ。その中でも先端技術、特にAIの覇権争いと、拡大する地政学的な影響力において、両国は共に譲歩するつもりはないようで、今後も熾烈な競争が続いていくと思われる。

5月の会談後に発表された米中の「貿易委員会」がすでに始動しており、中国からのリスクの低い、機密性の低い商品と、米国からのエネルギー、農作物、また医療機器の貿易を円滑化させるための取り組みが始まっている。両政府は農業を成長の有望分野として重視しており、今回は半導体輸出規制などの議題は論じられたなかったという。

Future Faking

ある英文記事を読んでいると、「Future Faking」という表現がでてきた。この表現は近年、使われるようになってきたもので、直訳すると「将来のウソ」。つまり、本気で物事を実現させる気がないにもかかわらず、相手をつなぎ止めておくために嘘の約束をすることをいう。

「年が明けたら、一緒にアメリカに行こう。向こうで美味しいステーキをご馳走するよ」

実際に実現されればいいが、本人は最初から一緒にアメリカに行く気などなく、単に「おいしいコト」を言って、関係を引き伸ばしたいとの思いがあるだけだ。だが、こうした嘘はすぐにバレルものなので、関係はそう長くは続くとは思えない。

ウソはやはりウソでしかないということか・・・。

Epic waves

Photo courtesy of the Wall Street Journal

ネットでウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいると、ハワイでサーフィンをしている若者の姿が見事に捉えられていたので、当ブログに掲載させて頂きます。

私はこれまで、サーフィンをしたことは数回しかありませんが(つかの間サーファー)、機会があればまたトライしたいと思っています。来年は70歳。セブンティのオジジサーファー。悪くないのでは・・・。

ついに叶ったトランプの願望:グリーンランド

トランプ大統領(以下トランプ)は18日、かねてから望んでいたグリーンランドを「手に入れること」に成功した。正確には「恒久的な管理権」を得ることでデンマークおよびグリーンランド自治政府と合意したのだが、実質的に米国が同地に米軍の基地を建設し、他国の軍事基地を締め出せるということである(トランプへ:すべての願望が叶うと思うことなかれ)。

当ブログでも何度もこのテーマを記してきたが、トランプの帝国主義的な願望の一つが叶ってしまったということである。これまでデンマークもグリーンランド自治政府も米国によるこの動きに反対してきたが、今回はトランプの強力なプッシュにより受け入れざるを得なかったというのが正直なところである。トランプは、グリーンランドはアメリカの安全保障上、不可欠な土地であると主張し、「簡単な方法」だろうが「厳しい方法」だろうがアメリカはグリーンランドを取得すると述べてきた。

これこそが米国らしい横暴さであり、「ほしいものがあったら何としても手に入れる」というトランプらしさが表れた形となった。さらにグリーンランドは鉱物資源の宝庫であり、レアアース(希土類)や鉄鉱石、銅、亜鉛、金などの埋蔵量が豊富なためトランプとしては喉から手がでるほしかったはずだ。

ただグリーンランドではいまトランプ政権を含む外部からの「大きな圧力に対処する」ことが住民の間の共通認識になっており、すべてがトランプの思い通りにならないことは自然の成り行きといえるかもしれない。