米国の教育環境に劇的変化、コミュニティー・カレッジの学生が急増中

米国の高等教育機関でいま、珍しい現象が起きている。

人口の増えている米国のような国では、大学生の総数は年とともに増えていくかに思われるが、米国ではすでに頭打ちになっている大学が多い。全米の入学者数を眺めると2022年春は1790万人であったのに対し、今春は1480万人にまで減少している。

ただその中で、コミュニティー・カレッジ(以下コミカレ)の学生数が増え始めている。全米には1167校のコミカレがあり、そのうち約9割は公立校である。過去10年ほど、コミカレの学生数も減ってきていたが、ここに来て反転し始めた。

コミカレは地元に根付いた2年制の大学で、州政府による資金援助があるために授業料も安く、通いやすい大学と捉えられている。

日本の短期大学と違うのは地域性が高く、職業訓練や成人教育が中心になっている点だ。ただ前述したように、過去10年ほど、米国の学生数は減り続けている(続きは・・・米国の教育環境に劇的変化、コミュニティー・カレッジの学生が急増中)。

思わず笑顔になります

今朝、メールをチェックすると知人のアーティスト、高橋常政氏から連絡が入っていた。以前から彼の描いた絵が好きで、観るたびにいつも心の中に笑顔がうまれていた。

今日のメールは、新たにウェブサイトができたので観てほしいというものだった。私だけでなく、皆様にもぜひご覧いただきたいと思う。

高橋常政:https://takahashitsunemasa.com

青木容疑者の犯行は「計画的」か

今月25日に長野県中野市で起きた殺人事件は、犯人の青木政憲容疑者(以下青木)の残虐性が表出した犯行だった。特に殺害された竹内靖子さん(70)は少なくとも数十カ所も刺された傷が残っており、青木の強い殺意が垣間見られる。

テレビの朝のワイドショーでは今朝(29日)になっても当件を扱っており、関心の高さがうかがわれる。少し観ていて気づいたのは、番組の司会者と出演者が「計画的犯行」という言葉を口にしていたことだ。どこまでのことを計画的というのか定かではないが、私には本質的に衝動的に動いた殺人事件に思えてならない。

計画的という意味は、青木がナイフを用意し、銃も撃てるようにしていたということのようだが、私には自宅にあった凶器を持ち出したというレベルにしか思えない。

「計画的」という言葉を使うとしたら、少なくとも人目のつかない場所で犯行を行って、誰によって殺害されたかを隠蔽しようとするだろうし、殺害後は遺体を隠すだろうかと思う。さらに警察官がパトカーで駆けつけたとき、計画性があったとしたら、すぐに銃撃したりするだろうか。私にしてみると、ここに「計画的」という言葉の意味は感じられない。

むしろ典型的な衝動的犯行と言えるのではないか。女性2人を殺害する時につかったナイフは自宅内であればすぐに手に取れるだろうし、銃もすでに弾が装填されていた可能性がある。だから「こいつら殺してやる」という衝動が先に湧き上がって青木を動かしのではないか。

計画していたとしたら、あまりにも無様で粗野な犯行といえる。いずれにしても厳粛に裁いてほしいと思う。

世界でいま最もホットなモーリシャス、米中の新たな主戦場に

日本から約1万キロも離れたインド洋でいま、「米中の新冷戦」と呼べる静かな戦いが始まっている。

その中心地になっているのがモーリシャス共和国である。

日本人には馴染みの薄い国であるが、ハネムーンやエコツーリズムの目的地として人気がある場所だ。いくつもの島々からなるモーリシャスの総面積は東京都よりもわずかに小さく、人口は約123万。

そこがいま米中両国の権力闘争の震源地になっている。米国が戦略的な観点からインド洋を眺めたとき、モーリシャスは小国であっても極めて重要な場所といえる。というのも、同国の中心地であるディエゴ・ガルシア島は、宗主国英国政府によって米国に貸与されている所で、米軍はそこに海軍基地を置いているからだ(続きは・・・世界でいま最もホットなモーリシャス、米中の新たな主戦場に)。