私は来年70歳になる。古希である。いま日本人男性の平均寿命は81.09歳で、一般論で話を進めれば、あと10年ほどは猶予があるといえるかもしれない。今のところ、いたって健康なので、人生の最終コーナーに差し掛かっているという意識はないが、いずれ寿命は来るので覚悟はしておきたい。そんな時、ヘイフリックの限界という捉え方を耳にした。
1961年に米カリフォルニア大学レナード・ヘイフリック教授が提唱したもので、ヒトの体細胞は分裂回数(PDL:population doubling level)が決められており、無限の増殖能を持つわけではなく、50回が限界であるというのだ(ヘイフリック限界)。
細胞がいつも新しく生まれ変わるのであれば、我々はいつも健康でいられるし、正常な機能を持った細胞が無限に再生できれば、人間は死ぬことはなくなる。しかしこれらの細胞は50回で分裂することをやめるため、やがては死を迎える。それが人間の寿命ということになる。
これまで、世界でもっとも長生きした人の寿命は122歳。この記録は1997年にジャンヌ・マルマンさんというフランス人がつくったもので、人間はおそらくそれを超えることはできないだろうというのが専門家の意見だ。過去100年ほど、医療は進歩し、平均寿命がコンスタントに伸び続けているにもかかわらず、最長寿命には自然界の限界があってそれを超えられないでいる。
考えてみれば、それを超えたとしても、100歳にもなれば筋力は落ち、頭脳の働きも悪くなってくるので、どこかで手を打つしかないので、個人的には自分が納得した年齢(?)に達すればいいと考えている。
