悲観論が先行する米国経済

私は一応ジャーナリストという肩書きで仕事をしているので、毎日広い分野のニュースをチェックしている。特に米国に長く滞在していたので、米国関連のニュースには敏感に反応してしまう。

米国からのニュースで、「インフレとガソリン価格の高騰が労働者を限界まで追い詰めている」という見出しが目にとまった。記事の中にでてきたのは57歳の看護師の女性。数カ月前まで看護師として働いていたが、背中の手術を受けたあとは仕事をしばらく休んでいたため預金が底をついてしまったという。原油供給の逼迫、インフレ波及リスクの増大、ガソリン価格の急騰など、消費者心理に重くのしかかる諸事が重なり、経済的な窮地に立たされている。

米国民はいま、ベトナム戦争、1970年代の石油危機、9.11同時多発テロ、世界金融危機、新型コロナウイルス後のインフレ時よりも経済に対する不安感を募らせているという。前出の看護師の女性は「今はただ、何とか持ちこたられればいい」と心境を語ったが、多くの国民は同じような経済状況にあるようだ。

5月の消費者信頼感指数は過去最低の44.8まで落ち込んだ。すでに米国では5年以上もインフレが続いているので、多くの国民は「限界に近づきつつある」との思いを抱いているという。米商務省が28日に発表した4月の個人貯蓄率も2.6%という約4年ぶりの低さで、これ以上状況が悪くならないことを祈りたい。

脅威:数千隻の中国漁船

2024年の秋以降、東シナ海で少なくとも4回、数千隻の中国漁船が隊列をなして軍事演習をしていることが確認された。今日(5月25日)の朝日新聞(朝刊)が報じた。

同紙では2024年10月以降、少なくとも4回と記されているが、少しリサーチをすると、2016年8月には尖閣諸島周辺に200〜300隻が集結していたし、別の資料によると、1970年代から中国による南シナ海実行支配が始まっていた。中国は漁船の活動を既成事実化し、武装した漁船監視船を派遣し、最後は海軍艦艇を展開して海洋権益を拡大する狙いがあるという。

中国は現在、約3万隻の商用トロール漁船を保有している他、約5万隻の機帆船も持つと言われている。これらの船舶は漁船という位置づけではあるが、漁船を隠れ蓑にして、機雷設置などを行えるばかりか、「海における人民戦争」を支えることができる海上民兵としての役割もあるという。

海上民兵の部隊は、普段は漁師などをしている海洋産業の従事者だが、必要に応じて中国海軍や中国海警局を補完する役割を担っており、北京政府が「さあ台湾を占領するぞ」という掛け声をかけた時に一斉に右向け右でまとまることができることを想像すると、空恐ろしくなる。

お~いお茶

今日(5月23日)、東京駅でお~いお茶のマスコット・キャラクター「お~いお茶くん」に出会いました。思わずパチリ!

生命の限界(ヘイフリックの限界)

私は来年70歳になる。古希である。いま日本人男性の平均寿命は81.09歳で、一般論で話を進めれば、あと10年ほどは猶予があるといえるかもしれない。今のところ、いたって健康なので、人生の最終コーナーに差し掛かっているという意識はないが、いずれ寿命は来るので覚悟はしておきたい。そんな時、ヘイフリックの限界という捉え方を耳にした。

1961年に米カリフォルニア大学レナード・ヘイフリック教授が提唱したもので、ヒトの体細胞は分裂回数(PDL:population doubling level)が決められており、無限の増殖能を持つわけではなく、50回が限界であるというのだ(ヘイフリック限界)。

細胞がいつも新しく生まれ変わるのであれば、我々はいつも健康でいられるし、正常な機能を持った細胞が無限に再生できれば、人間は死ぬことはなくなる。しかしこれらの細胞は50回で分裂することをやめるため、やがては死を迎える。それが人間の寿命ということになる。

これまで、世界でもっとも長生きした人の寿命は122歳。この記録は1997年にジャンヌ・マルマンさんというフランス人がつくったもので、人間はおそらくそれを超えることはできないだろうというのが専門家の意見だ。過去100年ほど、医療は進歩し、平均寿命がコンスタントに伸び続けているにもかかわらず、最長寿命には自然界の限界があってそれを超えられないでいる。

考えてみれば、それを超えたとしても、100歳にもなれば筋力は落ち、頭脳の働きも悪くなってくるので、どこかで手を打つしかないので、個人的には自分が納得した年齢(?)に達すればいいと考えている。