ベトナム戦争から50年

何を学んだのか–。

4月30日でベトナム戦争が終結してからちょうど50年が経った。若い方はベトナム戦争というものはかなり昔の出来事に思われるかもしれないが、私は世代的にかなり身近にあの戦争を意識したので、「そうか、もう50年も経ったんだ」と感慨深いものがある。

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筆者撮影(2019年):ハノイ市内

日本は直接、参戦しなかったが、中国や韓国はともに約32万人の兵士を派遣しているし、米国などは累計で約270万もの兵士を南ベトナムに派遣した。20年も続いた戦争で命を落とした人は推計で300万人に達するといわれており、米兵は約5万8000人が死亡している。

冷戦下での代理戦争だったが、あらためて戦争の悲惨さが浮き彫りになっている。政治的な主義主張が違うだけで、同じ国民が殺し合いをするという状況はあってはいけないし、教訓として今後に活かしていかなくてはいけない。それはどの国にもあてはまることで、日本も今後、他国と戦火を交える可能性がないことはない。その時に、過去の戦争から多くを学び、他国を攻めるということに対して「ノー」を突きつけなくてはいけない。

戦争はマイナスの側面が国民に降り注ぐことはあっても、プラス面はほとんどないことを自覚する必要がある。

ここはどこでしょう

樹齢2100年と言われる楠木。

この巨木があるのは、静岡県熱海市にある来宮(きのみや)神社の境内。国の指定天然記念物に選定されているご神木で、平成4年度の環境省の調査で、全国2位の巨樹の認定を受けている楠木だ。

今朝、東京から熱海にくる用があり、神社に立ち寄った。この木を1周すると1年寿命が延びるといわれており、とりあえず10周してみた、、、。

トランプ支持率、過去80年で最低

誰も驚かないーー。

トランプ大統領(以下トランプ)の就任後100日目の支持率が39%という数字で、歴代の大統領としては過去80年で最低であることがわかった。

米国だけでなく、日本にいてさえトランプのことを好ましいと思っている人は少なく、それが数字となって表れた。80年前に不人気だった大統領というのはフランクリン・ルーズベルト氏で、第二次世界大戦で米国が疲弊していたことから支持率も低かった。この数字はワシントンポスト紙とABCニュース、Ipsos3社による共同調査によるもの。

いまトランプ氏の経済政策に賛同していない人は多く、「トランプ関税」が3月に発表されて以来、株式市場が混乱しているばかりか、物価上昇への懸念が強まり、不況を憂慮する声も多い。ちなみに、回答者の72%が不況に見舞われると予測している。

私は1982年に留学のために米国に渡って以来、ずっと米大統領の動向や支持率を注視しているが、経済状況の変化が支持率と密接にむすびついている点に着目している。トランプのようなもともと不人気な大統領であっても、経済が好調で、株価もズンズンあがっているような社会状況だと、支持率が高くなる傾向がある。

まだ新政権が始まって3カ月なので今後はどうなるかわからないが、しばらくは辛抱する日々が続きそうだ。

記憶力:どう維持するか

先日、昔からの友人と飲む機会があった。串焼きのコースを頼み、生ビールを飲みながらゆっくりと話をした。彼とは同い年で、互いにマスコミに身を置く身なので、共有できる話が多いだけでなく、価値観が似ているという点でも貴重な友である。

夜もふけてきた頃、私は自身の汚点を曝け出すように「記憶力が衰えてきた」という話を切り出した。最近、とみに力が落ちてきたと述べると、彼は「私なんか10年前からだから」と慰めてくれるようなことを言う。

「名前は思い出せないし、昨日あったことさえも思い出せないことがある」と私を喜ばせるようなことを話す。さらに二人で記憶についての話を続けているうち、私は以前記憶力が落ちてきたという自覚がでてきたとき、記憶について詳しい内科医のもとを訪ねた話をした。

大脳のMRI(核磁気共鳴画像法)を撮ってもらったが、萎縮はなかったし、血管が詰まっているということもなく、医師からは「このお歳ですと、それ相応に忘れやすくなるものです」という慰めの言葉をかけられた。だが、今も本当に大丈夫かどうかの確証はない。こうした心配はこれから深まることはあっても、霧がスッキリ晴れるようになくなることはない。

二人で、「歳をとるということはこうした憂慮がどんどん増えるというだね」という話に落ち着き、その日の飲み会はお開きになった。