6月27日にアトランタ市で行われたバイデン大統領とトランプ氏とのテレビ討論会以降、バイデン氏の大統領としての能力に大きな疑問符がつけられているが、過去数日、これまで同大統領の「味方」であった人たちからも否定的なコメントが出始めている。
まずバイデン氏を「友人と思っている」とまで述べてきた俳優のジョージ・クルーニー氏が、匙を投げるコメントをした。ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、こうのべている。
「 私はジョー・バイデンを愛している。だが、我々には新しい候補が必要だ」と発言し、現在のバイデン氏に対して厳しい意見を投げた。クルーニー氏は3週間前に見たバイデン氏について、「もはや2010年に見たバイデン氏ではない。いや2020年のバイデン氏ですらない。年齢の問題だろう。このままでは今年11月の選挙で勝つことはできない」と否定的な見方をしている。そして、こうも述べる。
「これは年齢の問題だ。それ以上の何ものでもない。同時に、この問題を覆すことはできない。だからバイデン氏が11月に選挙で勝つことはできない。その上、下院でも勝てないし、上院でも負けるだろう。これは私だけの意見ではなく、個人的に話をした上院議員、下院議員、知事全員の共通する意見だ」
ここまではっきりと「バイデンは勝てない」と身内から発言されてしまうと、バイデン氏としては立つ瀬がない。やはり撤退する流れになる公算が強いと読む。