バスケ:5アウト

バスケットボール男子ワールドカップで3日、日本代表は48年ぶりに自力で五輪出場を決めた。久しぶりにバスケの試合を観て手に汗握り、興奮した。

トム・ホーバス監督は試合後の会見で、「すごい結果を出したが、まだまだできる。もっといいバスケットボールを見せたい 」と述べて、日本チームが本当に五輪でかなり上位にいけるような流れがうまれている。

私はバスケは素人で、今回学んだ戦術が「5アウト」だ。「いまさら・・・」と言われてしまいそうだが、本当に知らなかった。これまでバスケの攻撃というと、センターを中心にボールを回していくことが 一般的だったかと思う。ところがいまは選手5人がすべて3ポイントラインの外側に広がり、どの選手でも3ポイントシュートを打てる態勢がとられている。

富永選手や比江島選手がポンポンと3ポイントシュートを決めて、観ている方は本当に胸がすく思いだった。さらにカッティングという 瞬発的なダッシュや切り返し をすることでチャンスを作って得点を重ねて勝利へとつなげた。

これで本当に来年のパリ五輪では上位に食い込めるのではないかと期待している。

藝祭で描いてもらいました!

開催中の藝祭(東京藝術大学学園祭)に足を運んだ。通路はラッシュ時の山手線の車内のような混雑で、人気ぶりがうかがえた。大学前の広場にはたくさんのテントが張られ、学生が制作したペンダントやTシャツ、陶器などがたくさん売られていた。

少数精鋭の大学であることは誰しもが知る。日本のアートを担う逸材がそこにいることを意識すると、少しばかり緊張してしまう。いろいろと見ていると、「似顔絵」という文字が目にとまった。

高橋さんという大学院1年生に描いてもらったのが下の絵である。

ゼレンスキー大統領にもう一つの顔か、西側の支援金で私腹肥やしたとの疑惑

ロシアによるウクライナへの軍事進攻が始まってからすでに1年半が過ぎた。ロシアは戦時国際法に違反する無差別攻撃を行い、ウクライナ側には民間人と兵士を合わせて多くの死傷者が出ている。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領(45)は8月24日、旧ソビエト連邦から独立した記念式典で、次のように述べ、ロシアと戦い続ける意志を示すとともに、改めて国民の団結を呼びかけた。

「我々はウクライナの独立を諦めないという思いで団結している。世界で何が起きても、自分たちの力で自国を守らなければならない。我々は必ず勝利する」

こうした前向きな姿勢が国内外で評価されていることは間違いない。米ハーバード大学ウクライナ研究センターのセルヒー・プロヒー所長は、「ゼレンスキー氏は驚くほど優秀な戦時の大統領であり、平時よりもはるかに機能的に力を発揮している」と評価した。

一方で、ゼレンスキー氏の「別の顔」がいま表出してきてもいる(続きは・・・ゼレンスキー大統領にもう一つの顔か、西側の支援金で私腹肥やしたとの疑惑)。

トランプの支持率がいまだに高い理由

アメリカ大統領選の予備選(アイオワ州コーカス:2024年1月15日)が始まるまでにはまだ時間があるが、選挙活動はすでに活況を呈している。その中でも、共和党から出馬しているドナルド・トランプ氏の支持率が依然として同党ではトップで、このままの流れでいくと来年11月の投票日にはバイデン対トランプという「おじいちゃんの戦い」になる可能性が高い。

民主党の現職バイデン氏が再選を望むことは年齢を考慮しても「アリ」だろうが、共和党が再びトランプ氏を代表候補に推す意図がどうしても解せないのだ。これまで数々の暴言を吐いてきた人物であり、多角的に大統領としての適性を考えたときに、私の中には不適任という答えしかない。

それではなぜ共和党員たちはトランプ氏を担ぎ上げようというのか。最新のロイター通信の世論調査結果を眺めると、共和党指名争いで「トランプ支持」と答えた人は52%で、2位の デサンティス・フロリダ州知事は13% にとどまっており、トランプ氏が大きくリードしている。

トランプ支持者の多くはクリスチャンの白人男性で、近年は世間の関心が女性やマイノリティーにいきがちであるため、「自分たちこそが偏見の被害者である」との思いを強くしている。この思いこそがトランプ氏の政治家としてのキャリアのスタートで、白人男性の被害者意識がどれほどトランプ氏をもちあげているかは日本にいるとなかなか理解しづらい。

共和党有権者の多くがトランプ氏の非難を避けているということもある。ある世論調査では、回答者の3分の2は「白人男性こそがいまの米国ではもっとも差別されているグループ」と答えているほどだ。それを代弁してくれているのがトランプ氏なのだという。

さあ、トランプ氏はどこまで突っ走れるのだろうか。

古代メキシコ展

東京上野にある東京国立博物館で開催中の「古代メキシコ展」を観てきた。現地からいくつもの遺物が運ばれ、ゆったりとした空間の中にさまざまな展示物が配置されていた。

ご存じの方もいるかと思うが、私は大学時代、マヤ文明に魅せられて考古学者になることを夢みた時期があった。だから、古代メキシコ展ときくと、さまざまなことが脳裏を駆け巡り、落ち着きをなくす。

展示では特にヤマ文明とアステカ文明に焦点があてられていたが、私はマヤの前のオルメカ文明というものに興味を抱いていた。紀元前1500年頃からユカタン半島のつけ根の部分に古代文明を築き、人間とジャガーを融合させた神を崇め、多くの石像をつくった。

もともと中米に人はいなかったという説が有力で、オルメカ文明を築いた古代人はアジアからベーリング海峡を渡ってアメリカ大陸に入ったということになっている。のちにマヤ文明を開花させ、そしてアステカ文明へと移っていくが、文明の築き方は世界で多くの共通点がある。文字をつくり、ピラミッドをはじめとする石を使った建造物を建てる。そこには統治機構があり、社会を長期間維持するだけの権力者がいた。

少し首を突っ込むと、また考古学をやりたくなったりするが、学生時代にジャーナリズムの方が魅力的に感じて進む方向を変えたので、また方向転換することはないが、考古学にはいまでもジリジリするものがある。