
千代田区丸の内にある三菱一号館美術館の中庭に咲いたバラ。見事な深紅だったのでパチリ。

千代田区丸の内にある三菱一号館美術館の中庭に咲いたバラ。見事な深紅だったのでパチリ。
今朝(27日)、仕事場にいくまえに自宅でラジオを聴いていると、アナウンサーが日本人のパスポート保有率の話をしていた。どれくらいなのかと思っていると17%であるという。「17%」である。あまりに低くないか。
半信半疑だったのでネットで調べると、2024年の国内におけるパスポートの発行数は370万冊で、以前に発行されたパスポートを含めて、確かに「保有率17%」だった。これは米国の48%や韓国の45%などを大きく下回る数字で、ざっくり言えば人口の約8割の人が海外にでていないということになる。特に若者が海外に出なくなってきている。
以前は日本人ももっと海外に出ていたはずである。外務省が統計をとり始めて以降、最も新規発行数が多かったのは1996年の638万冊。昨年の2倍まではいかないが、いまよりもはるかに多くの人がパスポートを手にしていた。
それでは何故、日本人は海外に出なくなったのか。真っ先にくる理由は円安と実質賃金の低下である。1ドル153円(今日のレート)では国外にでた時に多くの物品やサービスが高価に感じる。さらに、非正規で働く若者が多いため、余裕をもって海外での旅をエンジョイできる人が以前よりも減った。
いまの若者はリスクを嫌う傾向が強いため、危険のともなう海外旅行はいかなくてもいいのではないかとも考えるという。また、インターネットを駆使すればかなり多くの映像・画像を入手でき、海外旅行をバーチャル体験できるようになってきていることも理由に挙げられている。
それでも、である。自分の想像をはるかに超える風景や街並みなど、旅でしか味わえないことが山のようにあるはずである。そういう私もしばらく国外にでていないので、、、そろそろと思っている。
1980年代後半、私は米首都ワシントンで高市早苗(敬称略)に会っている。彼女が米民主党下院パトリシア・シュローダー議員の事務所で勤務していた時のことだ。
月に1回、ワシントンの商工会議所が昼食会を開いていて、そこで同じテーブルに座ったのだ。 私がまだジャーナリストになる前のことである。高市は 自分から積極的に声をかけてくるタイプで、 すぐに打ち解けた。 連邦議員の事務所でインターンのような仕事をする日本人は多くなかったので、「やり手の女性だな」との印象をいだいた。
名刺交換をしていたので後日、高市の方から「一緒に食事に行かないか」との誘いがあった。一度だけ一緒にゴハンを食べたと記憶している。その時、すでに政治家になりたいという思いを抱いていて、「将来が楽しみな人だな」と思った記憶がある。
当時の記憶を呼び覚ますと、誰にも負けないほどの秀逸な知能をもっているようには思えなかったが、物おじしない性格から「政界で活躍する人にはなるかもしれない」との感懐を抱いた。しかし、首相にまで上りつめるとはまったく思わなかった。
これからは総理として日本を引っ張っていかなくてはいけない。積極果敢に攻めていってほしいと思う。
高市早苗—。
「女性で最初の首相」ということが強調されているが、それは日本だからであって、世界を見渡すと女性のリーダーは少なくない。
昨日(21日)午後、日本外国特派員協会のワークルームで仕事をしていると、横に座ったドイツ人記者が高市の話を投げてきた。
「女性が首相になるまでに随分時間がかかったけれども、アメリカはまだ女性大統領を選出できてないわけだから、日本が一歩先を行った感がある」
私はそれを受けて、「ドイツのメルケルさんが首相になったのは随分前だったよね」と返すと、彼はすぐに「2005年から16年もやったよ。なんかもう遠い昔という感じがする」と言った。そして、こう続けた。
「『女性首相誕生』ということがニュースにならなくなる日が早くくるといい」
ちなみにインドのインディラ・ガンディーが首相になったのは1966年である。イギリスのマーガレット・サッチャーが首相に就任したのは1979年。フランスのエディット・クレッソン首相は1991年、パキスタンのベーナズィール・ブットー首相は1993年、ウクライナのユーリヤ・ティモシェンコ首相は2007年、といった具合で、大勢いるのである。
日本もいまは「日本初」という言葉がついているが、普通に「今度の首相は女性です」くらいのレベルになるといいのではないか。いずれにしても、重責に押しつぶされずに職務を全うしてほしいと思う。(敬称略)
「トロフィー・ハンティング」という言葉をきいて、どれほどの方が「アッ、あれね」という反応をされるだろうか。
アフリカなどでライオンやサイなどの動物を殺し(ハンティング)、頭部や角などの体の一部を装飾品(トロフィー)として持ち帰ることをいう。銃で撃った動物と一緒にハンターが写真に収まっているのをどこかで見たことがあるはずだ。日本人でトロフィー・ハンティングをしている人は少数だろうが、欧米ではいまでも多くの動物を「トロフィーを得る」という目的で殺害している。しかも、その数は減るどころか上昇傾向にあるというのだ。
米国人道協会(Human World for Animals )が新たにまとめたデータによると、2000年から2024年にかけて北米で狩猟目的で殺された熊は100万頭以上(101万4,773頭)にのぼることがわかった。あまりの多さにあ然としてしまう。米国で殺害数がもっとも多かった州はウィスコンシン州で9万2112頭。次いでペンシルベニア州の8万3914頭、そしてメイン州が8万1489頭とつづく。
個人的にはよくここまで正確な数字が掴めたものだと思うが、いくら熊の絶対数が多いからといって、25年間で100万頭以上も殺した事実に愕然としてしまう。1年間にすると約4万頭である。これは自己申告の数字だろうから、実際にはもっと多いことが考えられる。
オーイ、アメリカ人よ、熊を撃つのはそろそろ止めにしないか!