センバツ高校野球で31日、 群馬の健大高崎(高崎健康福祉大高崎高校)が 初優勝を果たした。全国のトップに立つことがいかに大変であるかを本当に理解しているのは、たぶん当事者だけなのだろうと思う。
創部22年で全国優勝を果たした青柳博文監督(51)は 「スケールの大きな選手を育てたい」と述べていて、打撃に力をいれてきた。自身も高校時代に選抜大会に出場しているが、優勝は初めてのことだ。
監督を引き受けた直後は、野球場どころか練習場所にもこと欠くありさまだった。10人ほどの野球部員とテニスコートほどの広さの場所で練習を続け、ときどき部員たちをマイクロバスに乗せて、近くの球場に連れていった。専用グラウンドが完成したのが2007年。いまでは部員数は100名近くになった。
地道に少しずつ階段を登るようにして力をつけ、2012年に初めて甲子園に足を踏み入れた。今回、群馬県勢としては初めての優勝で、監督だけでなく選手たちも心の底から嬉しさを噛みしめていることだろう。
Congratulations!