イスラエル大使登場

10月13日午前11時。日本外国特派員協会の会見に現れたイスラエルの駐日ギラッド・コーヘン特命全権大使はハマスについてこう述べた。

「民主主義はテロリストを否定しなくてはいけない。我々はこの戦争に勝つだろう」

コーヘン大使(筆者撮影)

「ハマスとはいったい何か。テロリスト組織以外の何ものでもない。それが彼らのすべて。いったい誰が40人の赤ん坊の首を斬って燃やすことができるのですか。この恐怖はイスラム国よりも酷いものがある」

「こうした虐殺行為は現代の世界ではみたことがありません。相手がユダヤ人、イスラエル人だからという理由だけで殺すのです。ハマスはイランから資金援助、軍事支援を受けています」

「イスラエルは2007年にガザを離れました。無条件でガザから撤退したのです。ガザが繁栄し、我々と平和に共存できる『鍵』をパレスチナ政府に渡したのです」

「しかしハマスの行為は戦争犯罪というよりも人道に対する罪だということです。想像もつかないようなことです。ホロコーストを繰り返しているとも言えます」

そして本音をこう漏らした。

「日本にはずっとイスラエル側についていてほしい」

コーヘン大使は冒頭、「我々はこの戦争に勝つだろう」と述べたが、ハマス側もイランの支援を受けながら執拗に食い下がり、これまでのイスラエルとハマスの戦いの概念を超越しており、どこが終着点になるのか今は見えない。