脳ドック

昨日、脳ドックを受けてきた。2010年に初めてMRI(核磁気共鳴画像法)で脳の画像を撮ってもらって以来、なるべく毎年受けるようにしている。

頭痛もちではないが、予防的な効果を考慮して「白いドーナッツ」のなかに入ってきた。相変わらず爆音と呼べる何種類かの炸裂音が耳にこだましたが、耐えられないほどではない。

最近、モノ忘れが以前よりも増してきているという実感があるので、「大脳が萎縮している」とか、「血管が詰まっている」とか、医師からはネガティブな診断がくだされるかもしれないとの憂慮があったが、「キレイです」という言葉を聴いた時は胸にソーダ水が流れるような気がした。

梗塞も出血も、大脳の萎縮もないという診断だったので、帰り道はスキップをしたくなったほどだった。ただ医師にはこう呟いた。

「以前よりもモノ忘れが加速しているのです」

すると医師は「66歳ですね。このお歳ですと、それ相応に忘れやすくなるものです」と慰めてくれた。この言葉に安心していいものか、それとも何らかの行動をとるべきなのかの判別は難しいが、今日のところはゆっくりビールを飲みたいと思う。

核兵器の高度化とは?

27日まで2日間行われていた北朝鮮の最高人民会議。そこで金正恩総書記は自国が保有する核兵器を「高度化させる」と述べた。

高度化させるとはいったいどういうことなのか。兵器として出来上がった代物の精度をさらに高めていくということなのか。また核武力政策を憲法に明記することも決定したという。

ただ、本当に核兵器を使用することは、金総書記であっても憚られるはずであると思いたいが、すでに威嚇という領域から一歩踏み出して「使用も十分にあり得る」段階に達している。というのも、昨年の最高人民会議で核兵器の先制使用を排除しない方針を明確にしたからだ。

今回、金総書記はこうも言った。

「 核戦力政策が国の基本法として永久化された。帝国主義者の核が地球にある限り核保有国の地位を絶対譲らず、むしろ核戦力を持続的に強化するのが我々が下した戦略的判断だ」

世界の核弾頭保有数を眺めると、 ロシアがトップで5977個、次いで米国の5428 個、3位が中国で 350個、そしてフランスの290個、イギリスの225個と続き、北朝鮮は20個( ストックホルム国際平和研究所調べ)である。

金総書記はいま自らを追い込んでいるようにも見えるが、同時に周囲の声に耳をかさない境地に入り込んでいるかのようだ。危険な空気が漂っている。何事もないことを祈りたい。

これで英語が話せるようになりますか?

今日、ランチを食べた後に有楽町駅前にある三省堂書店に立ち寄った。英会話本のコーナーにいくと、たくさんの新刊本が並んでいる。

英会話本はいつの時代にも高い需要があるが、それで日本人の英会話力が高まったかどうかは定かではない。誰もが知ることだが、英会話本を数冊読んだところでペラペラになれるわけではない。知らない表現を覚えることはできるが、それが会話の中でスッと出てくるかどうかは別問題である。

私はアメリカに25年も住んでいたので、できて当たり前だが、いま振り返ると「いちおう喋れるようになってきた」と実感したのは2年ほどしてからである。言語を習得するためには、特に話ができるようになるためには、毎日浴びるように耳から英語を入れないといけない。それはとりも直さず、頭の中で英語から日本語に訳すのではなく、英語をそのまま理解し、英語でモノを考えるということに他ならない。

日本語に訳して理解している間はまだ英語が自分のものになっていないということだ。だから「これで英語が話せます!」的な本には首をかしげざるを得ない。

友に会いに…

大学時代の親友に会うために大阪に赴いた。久しぶりの新幹線は心の中に旋風を呼び込んでくれるようで、快適だった。

S氏は前回会った時とほとんど変わらず、会話の流れはまるで学生時代が戻ってきたかのようで「真の喜び」といえるものだった。何十年経っても同じ空気感を味わえる友は貴重である。

中国のスパイ活動が下火に?

2023年2月、米国が中国のスパイ気球を撃墜したニュースは広く報道された。

米国側は中国がスパイ目的で偵察気球を打ち上げて米国領土に飛ばしたと解釈しているが、中国側は全面的に否定しており、撃墜事件から7か月経った今も、両国は独自の立場を譲らない。

9月16日、米首都ワシントンの中国大使館の報道官である劉鵬宇氏は米メディアに対し、次のようにスパイ活動をしていたわけではないことを改めて強調した。

「事件以来、気球は気象やその他の研究目的で使用された無人の飛行船であり、米国領空への進入は全く予期せぬ、不可抗力によって引き起こされたと繰り返し申し上げている」(続きは・・・中国のスパイ活動が下火に? 11月の米中首脳会談への配慮か