昨日、脳ドックを受けてきた。2010年に初めてMRI(核磁気共鳴画像法)で脳の画像を撮ってもらって以来、なるべく毎年受けるようにしている。
頭痛もちではないが、予防的な効果を考慮して「白いドーナッツ」のなかに入ってきた。相変わらず爆音と呼べる何種類かの炸裂音が耳にこだましたが、耐えられないほどではない。
最近、モノ忘れが以前よりも増してきているという実感があるので、「大脳が萎縮している」とか、「血管が詰まっている」とか、医師からはネガティブな診断がくだされるかもしれないとの憂慮があったが、「キレイです」という言葉を聴いた時は胸にソーダ水が流れるような気がした。
梗塞も出血も、大脳の萎縮もないという診断だったので、帰り道はスキップをしたくなったほどだった。ただ医師にはこう呟いた。
「以前よりもモノ忘れが加速しているのです」
すると医師は「66歳ですね。このお歳ですと、それ相応に忘れやすくなるものです」と慰めてくれた。この言葉に安心していいものか、それとも何らかの行動をとるべきなのかの判別は難しいが、今日のところはゆっくりビールを飲みたいと思う。