追悼:谷村新司

谷村新司氏(74)が亡くなったというニュースが飛び込んできて、一瞬、世の中の動きが止まるかのような錯覚に陥った。

谷村氏の大ファンだったというわけではないが、彼の作った曲も彼の歌声もずっと好きだった。その中でも印象に残っているのは「遠くで汽笛を聞きながら」という1976年にリリースされた曲で、谷村氏が作詞、堀内孝雄氏が作曲をてがけており、いまでも当時の歌声が耳に残っている。私が高校3年の時である。

当時、谷村氏は文化放送「セイ!ヤング」のDJをやっており、私は受験勉強をしながらずっと彼の番組を聴いていた。彼の物腰の柔らかさとユーモアあふれる語りは魅力で、独特な「エロトーク」も楽しかった。何度も番組にハガキを送り、数回読まれたと記憶している。

その彼がもういないと思うと寂しい限りで、まだまだ人の心を震わせる曲を作れただけに大変残念である。

心よりご冥福をお祈りしたい。