自分への満足度

最新号のAERA(アエラ)に「願望との乖離「現実」に悩む」という興味深い記事がでていた。記事の内容は、若い世代を中心に孤独感を覚える人が増えているというもので、SNSの利用時間が長いとより孤独感を感じやすいという。

携帯やパソコンを操る人が増えたことで、いつでも誰とでも「つながれる」はずなのだが、孤独感がつのるというのは、端的に言えば物理的にスマホを使っている時は1人であり、SNSで多くの人とつながっているように思えても、スマホを切ると1人でいる自分に改めて気づき、自己内省的な感覚に陥るのだ。この傾向は若者に顕著であると記事に記されていたが、年代を越えて同じことが言えるのではないか。

さらに記事では、自己肯定感についての言及もある。内閣府が日本や欧米諸国など7カ国の若者の意識調査をしたところ(各国約1000人)、自分に満足していますかという質問に「そう思う」と回答した人は米国が最多の57.9%であったのに対し、日本は10.4%でもっとも低かった。

孤独感がつのり、さらに自分自身に対しても自信が持てないということは情緒不安定な精神状態になりやすいということで、そうした状況下ではいい仕事も期待できない。

私は究極的には「愛の欠落」にあるのではないかと思っている。人との関わりがなければ愛情を抱けず、愛されもしない。もっといろいろな人と交流をもって愛情を抱く。しかも無理にではなく、自然に心の底から湧き上がる愛を期待したいと思うのだが、、、、難しいだろうか。