今月28日、ミャンマーで 過去100年で最大といわれるM7.7の大地震が起きた。亡くなった方はすでに1700人超で、今後さらに増えていくと思われる。日本で伝えられる被災状況は、死傷者数が何人かとか 日本人1人と連絡がとれていないといったことが中心になり、あの国の現状をもう少し丁寧に伝えるメディアがあればと思う。
というのも、ミャンマーは2011年に軍事クーデターがおきた国で、国内の避難民はいまでも約350万人にのぼるのだ。国軍と武装勢力との抗争は続いたままで、多くの国民は飢餓に瀕している。そこにきて、今回の大地震である。
人口約5130万人のうち約2000万近くが支援を必要としている状況をもう少しきちんと報道すべきだろう。日本人が行方不明というニュースも大事だが、それよりも数千万人の人たちが直面する危機を正確につたえ、寄付金や物資の供給を募ったり、支援団を送るべきだろう。
地震前は激しい戦闘が行われていた地域もあったが、地震後は停戦が表明されたので、人命救助に力を注いでほしい。日本からもぜひとも多くの支援の手が差し伸べられることを祈っている。