ずっと欲していたもの

以前、当ブログにも記したが、私は小学校2年から6年までピアノを習っていた(たまに鳴らす「ジャーン!」)。習っていたというより、弾かされていたと言ったほうが正確かもしれれないが、週1回、ピアノの先生のところに行って、バイエルからブルグミユラー、ソナチネなど、多くの方が習う教則本にそって、クラシック中心の曲を弾いた。だが中学に入ってから、ピアノを投げ出した。

しかしアメリカに行ってから、また弾き始めた。今度は自分の意志でピアノをものにしようという精気があったので、多くの曲を弾けるようになった。さらに楽譜を見なくとも、独自の曲を弾くようにもなった。それはそれは楽しく充実した時間だった。

だが2007年にワシントンから東京にもどってからはピアノを弾く機会がめっきり減り、自宅近くの公共施設の音楽室を借りてたまに弾く程度になっていた。しかし、昨年マンションに引っ越し、キーボードを購入したので好きな時に好きな曲を弾くことができるようになった。

ニンマリ、、、、である(すんません)。

空前の工場建設ブームに沸く米国、中国から生産移管せよ

米国でいま、工場建設のブームが起きている。

半導体から電気自動車の部品に至るまで、様々な物品を米国内で製造しようとの動きが顕著なのだ。

これまで米製造業者は中国をはじめとする新興国で安価な労働力に頼るため、現地に工場を建設し、製品を生産してきた。だがいま、米製造業者は工場を米国に戻し始めており、それに伴って工場建設のラッシュが起きている。

米商務省の国勢調査局が6月に発表したデータをみると、米製造業者による工場建設の支出費は過去1年間で2倍以上に増えていた。その額は年間約1900億ドル(約27兆4000億円)に達している。いったい何が起きているのか。

特にコンピューター、電子機器、電気機器の分野が顕著で、同分野に限ると実質建設費は2022年初頭以来、約4倍に膨れ上がっている。 実はバイデン政権になってから、製造業を米国内に戻すため、インフラ投資・雇用法(IIJA)という法律が2021年に成立し、多額の補助金がつけられていた(続きは・・・空前の工場建設ブームに沸く米国、中国から生産移管せよ!)。

私は街を飛ぶ

昨年、千代田区丸の内仲通りにお目見えした彫刻「私は街を飛ぶ」。彫刻家、舟越桂氏の独創的な作品で、観ているだけでいろいろと想像がふくらむ。

あるタクシー運転手の気概

今日(7月3日)の朝日新聞朝刊の1面に、たいへん興味深い記事がでていた。1面から2面にわたって続く記事の主役はガーナ出身のハッサン・カリムさんという48歳の男性。

近年は大手新聞の1面に政治・経済のニュースではなく、個人的なストーリーが掲載されることがあり、今日のフロントページもまさにそうした記事だ。2006年に来日したカリムさんはさまざまな仕事についてきたが、東京でタクシーの運転手になりたいと思っていた。

タクシー運転手になるためには2種免許を取る必要がある。日本語の会話はほとんど問題なくできたが、カリムさんは読み書きが苦手で学科試験に落ち続けた。落ちた回数、なんと82回。83回目でパスして、いまは運転手をしている。

一般的に考えると、どうしても受かりたい試験であっても、10回も落ち続ければふつうは嫌気がさして諦めてしまわないだろうか。なんとしても受かるまでと思っても30回、40回と落ち続けたら、「これは俺には無理だ」と思うのが人の心理である。だが、カリムさんは自分を信じ続ける力を失わず、合格するという信念を持ち続けたことで、晴れて日本でタクシー運転手になれた。

同記事ではカリムさんの諦めない心意気と、タクシー運転手に外国人が増えているので、試験のハードルを下げるべきとの意見が述べられていた。「何事も諦めなければ成就できる」ということをあらためて教えられた気がした。

それにしても83回、、、、脱帽である。