もう一人の米大統領候補

来年11月の次期大統領選投票日までずいぶん時間はあるが、米選挙には選挙期間が設けられていないため、すでに何人もの候補が出馬を表明し、選挙活動をおこなっている。

民主党は現職ジョー・バイデン大統領が再選を目指しているが、なにしろ80歳という年齢なので、今後1年半の間に再選を辞退する可能性もある。その機会をうかがうように、民主党からはロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)、作家のマリアン・ウィリアムソン氏(71)が出馬している。実はもう一人、私が注目している人物がいる。

まだ出馬表明をしていないので、候補とは呼べないが、今後出馬する可能性が高いと踏んでいる。その人物とはカリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏(55)である。2003年にサンフランシスコ市長に当選し、07年には72%という高い得票率で再選を果たした。

その後、同州の副知事を務めたあと、2018年選挙で州知事に当選した民主党の期待の星である。

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現在はバイデン氏の再選に助力しているが、ニューサム知事をよく知る関係者は「大統領を狙っている」と述べており、バイデン氏に何かあればすぐに出馬する意向があると言われる。2024年に挑まなくとも、その次の選挙にでてくる可能性はかなり高いと読んでいる。