米国はITや金融だけではない、強い製造業が地方に4000社

米製造業の衰退が語られて久しい。

製造業への投資額が減少しただけでなく、人件費の高騰により世界市場で競争力を失い、インフラの劣化なども重なって多くの米製造企業は、中国をはじめとする他国に生産拠点を移した。

国内総生産(GDP)に占める米製造業の比率をみても、1990年は17%で金融業と同率だったが、それ以降は下降線を辿りつづけ、近年は12%にまで落ちている。一方の金融業は逆に20%を超えてきている。こうした米経済の流れをみるかぎり、米製造業の先行きは暗いと思われるが、ある分野ではいま活性化の機運が生まれている。

チタン経済――。

この言葉が昨今、米経済で注目を集めている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙やフィナンシャル・タイムズ紙、またフォーチュン誌なども「チタン経済」に焦点をあてた特集記事を組み、「米経済に新たな息吹をもたらせている」と報道している(続きは・・・米国はITや金融だけではない、強い製造業が地方に4000社)。

英語力というもの

このブログで何度も書いてきているが、私は1982年に渡米し、首都ワシントンに25年間滞在したあと、2007年に帰国した。25年もいたので、英語は普通に話をしていたつもりである。大学院を出てから数年は逐次通訳のアルバイトもしていたので、一応できるということになっている。

ただ帰国して15年がたった。いまでも週に何回かは外国人と英語で話をする機会があるが、やはりワシントンにいた時のようなスムーズさはなくなったしスピードも落ちた。それでも自分が言いたいと思っていることは相手に伝えることができていると思う。それができなければ「25年もいたんだろう」と言われてしまいそうである。

ただありがたいと思うのは、話す力は落ちてもリスニングの力がほとんど落ちていないことだ。聴くだけなので、日本語と同じように耳から入ってくる言葉は自然に理解できる。CNNを観ても、アメリカのラジオを聴いても普通に理解できるので、15年たっても劣化のスピードはリスニングとスピーキングでは違うことがわかる。

あと10年たっても英語を聴く力は、いまとほぼ同じなのではないかと期待している。ただ話す力は落ちる一方なので、意識的に鍛錬していくしかない。

Snow capped Fuji

富士山が雪で覆われた。いわゆる「初冠雪」というのは9月30日だったが、今朝、ブラインドをあけると山頂部が雪のベールで覆われた富士山が見えて、心が躍った。

今年6月、いまのマンションに越してきて、バルコニーから富士山が見えることは知っていた。というより、この部屋に決めた理由の一つが富士山が見えることだった。ただ夏場は雲が多く、富士山を眺められる日はほとんどなく、冬場を待っていた。

これからは雪を頂いた富士山が見られれる日が多くなりそうだ(ドウモスミマセン)。

これを民主主義と言えるのか

イギリスに新しい首相が誕生した。

インド系のリシ・スナク氏(42)に個人的な敵愾心があるわけではないが、首相を選ぶプロセスに首をかしげざるを得ない。

イギリスといえば議院内閣制や二院制、複数の政党制など、世界中で採用されている民主主義の制度を生みだした国家であるが、今回のスナク氏を選択したプロセスは旧態依然としており、「2022年になってこれでいいのか」という思いを抱かざるを得ない。

というのも、トラス氏が首相を辞任した後、保守党内で党首選を行って新たな党首(首相)を選ぶ流れの中で、今回はスナク氏だけが立候補したのである。単独の候補がそのまま選ばれ、イギリスという国家の首相に収まるのである。それが「決まりごと」であることはわかるが、本当にこれが民主主義と呼べるのかと本質的な疑問を投げたい。

日本と同じで、一般の有権者は首相選に一票を投じられない。それだけに一つの政党に所属する政治家だけに選ばれるプロセスが、真の意味で民主主義と言えるかどうか大きな疑問である。その点、有権者が一票を投じて大統領を決めるアメリカのシステムの方がより健全なのではないかとの思いがある。

議員内閣制のルールを変えることはかなり高いハードルであることはわかるのだが、今回のイギリスの件には苛立ちさえ覚えた。

トップガン:マーヴェリック

photo from Twitter

久しぶりに映画館に足を運んだ。トム・クルーズの代表作「トップガン」(1986年)の36年ぶりの続編で、最初から最後までスクリーンから目が離せない展開とスピードで、十分に堪能できた。

トム・クルーズは今回、教官役ででているが、みずからもF/A-18Eの操縦桿を握り、特殊任務についている。実際に彼が戦闘機を操縦していないことはわかっているが、見事な撮影で、臨場感があふれていた。クルーズが死亡することはないとの前提で観ていたので安心していたが、最後に撃墜されたときはどうなるかと思った。だが、やはり脱出して生還し、最後はハッピーエンドで終わった。