米国はITや金融だけではない、強い製造業が地方に4000社

米製造業の衰退が語られて久しい。

製造業への投資額が減少しただけでなく、人件費の高騰により世界市場で競争力を失い、インフラの劣化なども重なって多くの米製造企業は、中国をはじめとする他国に生産拠点を移した。

国内総生産(GDP)に占める米製造業の比率をみても、1990年は17%で金融業と同率だったが、それ以降は下降線を辿りつづけ、近年は12%にまで落ちている。一方の金融業は逆に20%を超えてきている。こうした米経済の流れをみるかぎり、米製造業の先行きは暗いと思われるが、ある分野ではいま活性化の機運が生まれている。

チタン経済――。

この言葉が昨今、米経済で注目を集めている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙やフィナンシャル・タイムズ紙、またフォーチュン誌なども「チタン経済」に焦点をあてた特集記事を組み、「米経済に新たな息吹をもたらせている」と報道している(続きは・・・米国はITや金融だけではない、強い製造業が地方に4000社)。