英語力というもの

このブログで何度も書いてきているが、私は1982年に渡米し、首都ワシントンに25年間滞在したあと、2007年に帰国した。25年もいたので、英語は普通に話をしていたつもりである。大学院を出てから数年は逐次通訳のアルバイトもしていたので、一応できるということになっている。

ただ帰国して15年がたった。いまでも週に何回かは外国人と英語で話をする機会があるが、やはりワシントンにいた時のようなスムーズさはなくなったしスピードも落ちた。それでも自分が言いたいと思っていることは相手に伝えることができていると思う。それができなければ「25年もいたんだろう」と言われてしまいそうである。

ただありがたいと思うのは、話す力は落ちてもリスニングの力がほとんど落ちていないことだ。聴くだけなので、日本語と同じように耳から入ってくる言葉は自然に理解できる。CNNを観ても、アメリカのラジオを聴いても普通に理解できるので、15年たっても劣化のスピードはリスニングとスピーキングでは違うことがわかる。

あと10年たっても英語を聴く力は、いまとほぼ同じなのではないかと期待している。ただ話す力は落ちる一方なので、意識的に鍛錬していくしかない。