コロナなど、まるで無かったかのような、2021年7月4日の首都ワシントンの花火です。
カテゴリー: アメリカ社会
独立記念日
再来、17年ゼミ
アメリカの東部諸州に17年ごとに現れるセミがいる。今年がまさにその年にあたり、目の赤いセミが億単位(兆単位か?)で地中から現れる。
私が最初に遭遇したのは1987年で、まだ首都ワシントンで会社員をしていた時のことだ。当時は一軒家の地下に住んでいて、出社するために庭にでると、高さ3メートルほどの小さな木に200匹くらいのセミが、重なり合うようにとまっていたのを覚えている。
あまりの多さに目を疑い、少しばかりの恐怖心を抱いたことを思いだした。住宅街の木々や郊外の森はセミで溢れかえった。2004年もまだワシントンにいたので2回目の17年ゼミ体験をし、いまはニュースで見聞きするだけとなり、懐かしさがこみ上げている。
次の駐日米大使の素顔
バイデン大統領は次の駐日アメリカ大使として、前シカゴ市長だったラーム・エマニュエル氏(61)を指名することとなった。
実は、私はエマニュエル氏のことを30年ほど前から知っており、何度も取材したことがある(ある男の勝利)。最初は1992年、彼がビル・クリントン氏の選挙事務所で選挙資金を集めていた時にであった。その時は政治家志望であるとはまったく知らず、単なるボランティアだと考えていた。
クリントン政権誕生後、ホワイトハウスで補佐官を務めている時にも顔を合わせたが「大物感」はなかった。だがその後、連邦下院議員に当選して6年間議員を務め、オバマ政権が誕生すると初代の首席補佐官に就任するのだ。そして次のステップとしてシカゴ市長になった。極めて上昇志向が強い人物である。
そしてこれから駐日米大使になり、少なくとも数年は日本に滞在することになりそうだ。エマニュエル氏と以前、話をしているときに感じたのは、最終的にトップ(大統領)にまで上り詰めたいとの宿望を抱いているということである。それが難しい挑戦であっても、チャンスをうかがっているのだろうと思う。
お手並み拝見である。
「ノマドランド」
観たい!観たい!観たい!
久しく映画館に足を運んでいないこともあるが、米時間25日夜にアカデミー賞で作品賞や監督賞などを獲った「ノマドランド」を早く観たいという思いが募っている。
アカデミー賞の発表後、Youtubeで22分にまとめられたダイジェスト版を観たら、すぐにでも全編が観たくなった。内容は企業倒産によって住む家を失った女性がキャンピングカーでの生活をはじめ、全米各地でいろいろな人と出会って人生を見つめ直すというストーリーだ。主演のフランシス・マクドーマンドはアカデミー主演女優賞を獲得している。
派手なアクションも甘い恋愛もない映画だが、22分のダイジェスト版を観ただけでも「生きている間にぜひ観ておくべき映画」という印象をうけた。
脚本も手がけたクロエ・ジャオ監督の紡ぎだすセリフに打たれもした。ジャオ氏は中国生まれの39歳で、こぼれ落ちんばかりの才能が感じられ、映画全体の魅力とおのおののシーンがそれぞれ光を解き放っており吸い込まれそうになった。
はやく観たあああい!