藤井名人の意外な一面

今日(8月28日)の朝日新聞(朝刊)の文化面に将棋の藤井聡太名人のインタビュー記事がでており、面白く読んだ。

まずハッとさせられることを言うのだ。「こちらを選んだ方が、、、ということはなかった。後悔ということはない気がします」。まだ23歳の若さだが、数多くの対局を経験してきて「後悔はない」と言い切る。こんな人がいるだろうか。普通に考えれば、「あそこはこうすればよかった。あの時はこうした方がよかった」という思いが数多くでてきそうだけれども、自分が判断したことはもう後悔しないという。

また記者が、「無人島にもっていくとしたら何を?」と訊くと、現実的な受け答えをする。

「まず生存することが第一目標になりますので、行動力のある人を道連れにしたいと思います」。そして「将棋盤と駒はその人に作ってもらえそうな気がするので、持っていかなくとも」と回答。

そして最後に「なるほど」と思えることを述べる。

「将棋を面白いと思えることがずっと原動力でしたので、今後もそうありたいと思います。漠然と『棋士になれたらいいな』という気持ちでいたので、名人になれたらという思いはほとんどなかったです」

無欲の勝利・・・。結果がともない、「素晴らしい」の一語に尽きる。