コーヒー・バッジング(coffee badging)という言葉を聴いて、すぐにピンとくる方は普段からかなり英語に親しまれている方だろうと思う。バッジングという単語は「バッジ、記章」の動詞形で、記録を残すという意味である。その前にコーヒーという単語がついている。
つまり、あさ会社に出社してコーヒーだけ飲んで、出社しましたというシルシを残し、短時間で退社してしまうことをいう。ただ、そのあとまったく仕事をしないというわけではなく、リモートで自分の仕事をするのが普通である。以前とは確実に労働環境が変わってきているということだ。
coffee badgingは英語版グーグルの2025年の「new word」の一つとしても取り上げられている。最初はコロナの流行で社員の出社を禁止した企業が多かったが、そこから短時間だけ出社するようになり、それが固定化するようになってコーヒー・バッジングという言葉がうまれた。
英ガーディアン紙は「コーヒーバッジングとはコロナ後の新しい現象で、会社に顔をだして出社したことを周囲にわからせたら、できるだけ速やかに退社すること」と明記している。
これをスムーズに行える日本の組織はどれほどあるだろうか。