やはりスピルバーグにはこうべを垂れるしかない。
最新作『ジュラシック・ワールド :復活の大地』を観てきた。直後の感想は、「この手のアクション映画でスピルバーグにかなう人はいない」というものだった。実際にメガホンを握ったのはイギリス人監督のギャレス・エドワーズだったが、エグゼクティブ・プロデューサーだったスピルバーグの息がかかった作品で、見終わった直後は無口にさせられるほどの強いインパクトがあった。
134分の映画は、最初から最後までほとんど息つく暇もないほどスリリングなアクションの連続で、「燃焼しきって疲れた」というのが正直な感想。これまでジュラシック・ワールドのシリーズはずっと観てきているが、いつも「これまでで最高」という思いが去来し、今回もその言葉が突いてでた。それほど毎回、心を揺さぶられているということである。
今回は特に、数多くの恐竜たちがあまりにもリアルに映し出されているので、特撮であることはわかっていても、実際にどこかにいると思えたほどだ。それほど恐竜たちの姿に心を打たれもした。私は一応メディアの仕事をしているが、映画に関しては本当に観客の一人でしかないので、素直に楽しんで帰路についた。