中ロが練る台湾侵攻

以前から極東の政治問題の一つとして取り上げられてきたテーマではあるが、ここにきて現実味を帯びてきた。何のことかというと、中国とロシアが手をとりあって台湾を侵攻するという話だ。

というのも、米時間5月2日にバイデン政権のアブリル・ヘインズ国家情報長官が、連邦議会の上院軍事委員会で次のように発言したのだ。

「われわれ(米国)は中国とロシアが台湾(侵攻)について初めて行動を共にする可能性があることを認めている。台湾は中国がロシアに協力してほしい場所であり、そうしない理由はない」

国家情報長官という役職は、CIAを含めた米政府に16ある情報機関を統括する立場で、その人物が中ロが台湾侵攻で協調しているとの見方を示しただけに事態は深刻である。ただ、同長官は台湾侵攻の可能性も含め、中ロが連携するシナリオに対抗するため、米政府内で新たな計画を準備していることも明らかにした。

ただその計画が発動されるということは大規模な戦争を意味するので、ただ事ではない。同長官はさらに、ロシアと中国が「政治、経済、軍事、技術など、社会のあらゆる分野において『制限のない』協力関係を強めている」という情報分析結果を明らかにもした。

そうなると、日本にも大きな影響が及ぶはずで、いまから政府だけでなく市民レベルでも台湾有事を想定した研究や議論を活発化させておくべきだろう。

ビタミンDの効能を再確認

以前からビタミンDが骨や筋肉を丈夫にしたり、ガンを予防することは知られていたが、最近発表された医学論文では、ビタミンDの摂取がガンとたたかう時にこれまで以上に強い味方になることが複数の証拠で明らかになった。

25,871人を対象にした研究では、ビタミンDの摂取は転移ガンと死亡のリスクを17%減少させることがわかった。健康体重を維持している患者ではリスクは38%も減少している。

またビタミンD濃度が60ng/mL以上の女性は20ng/mL未満の女性にくらべると、乳ガンのリスクが82%も低いことが示された。同時に、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、膀胱ガン、リンパ腫のリスクはビタミンDの濃度が低い人ほど高いことも確認された。さらに70歳以上の人がビタミンDを毎日摂ることは特に有益であるという。

ビタミンDレベルを最適化するのに最善の方法は簡単で、日光浴をすることである。多くの女性にとって直射日光は「お肌の敵」だろうが、メラトニンの生成を促進するので重要である。太陽光を浴びることは、電磁波の一種である近赤外線を体の奥まで浸透させることになり、ビタミンDレベルを最適化させることになる。

十分な日光浴ができない人にとってはビタミンDのサプリメントを摂取することが勧められる。論文では年2回ほど血中のビタミンDレベルを測定することを推奨している。

それでも、ビタミンDはガンの発生を奇跡的に解決する魔法の薬ではない。健康的なライフスタイルを維持しながら、高質な食事を摂取することが大切になる。