ビタミンDの効能を再確認

以前からビタミンDが骨や筋肉を丈夫にしたり、ガンを予防することは知られていたが、最近発表された医学論文では、ビタミンDの摂取がガンとたたかう時にこれまで以上に強い味方になることが複数の証拠で明らかになった。

25,871人を対象にした研究では、ビタミンDの摂取は転移ガンと死亡のリスクを17%減少させることがわかった。健康体重を維持している患者ではリスクは38%も減少している。

またビタミンD濃度が60ng/mL以上の女性は20ng/mL未満の女性にくらべると、乳ガンのリスクが82%も低いことが示された。同時に、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、膀胱ガン、リンパ腫のリスクはビタミンDの濃度が低い人ほど高いことも確認された。さらに70歳以上の人がビタミンDを毎日摂ることは特に有益であるという。

ビタミンDレベルを最適化するのに最善の方法は簡単で、日光浴をすることである。多くの女性にとって直射日光は「お肌の敵」だろうが、メラトニンの生成を促進するので重要である。太陽光を浴びることは、電磁波の一種である近赤外線を体の奥まで浸透させることになり、ビタミンDレベルを最適化させることになる。

十分な日光浴ができない人にとってはビタミンDのサプリメントを摂取することが勧められる。論文では年2回ほど血中のビタミンDレベルを測定することを推奨している。

それでも、ビタミンDはガンの発生を奇跡的に解決する魔法の薬ではない。健康的なライフスタイルを維持しながら、高質な食事を摂取することが大切になる。