ネットサーフィンをしている時に、精神科医の和田秀樹さんのエッセイが目にとまった。現在63歳の和田さんは、歳をとったら好きなことだけをして生きなさいとアドバイスする。多くの人が若いときから築いてきた「かくあるべし思考」から完全に解放されることが大切だと力説する。
「心を伸びやかにして、残された人生を楽しむためにも、どういうものであれ自分を縛るようなことはしないほうがいい」
多くの方は定年まで会社務めをするなかで、嫌なことや辛いことがあっても我慢して働いてきたはずだ。そうした責任感や義務感から自分を解放させることが、残りの人生を楽しく過ごす秘訣になるという。
高齢になればなるほど、いろいろなものから自由になり、解放されるといった気持ちを大切にした方がいいと述べる。心を伸びやかにして、残された人生を楽しむためにも、どういうものであれ自分を縛るようなことはしないほうがいいとの考えだ。
実は私も65歳を過ぎて、無理にガツガツ仕事をすることは控えるようにしている。先日も横尾忠則氏の書いた文章について思いを述べたとおり(横尾忠則:朝日新聞に「語る」)、納得のいく好きな仕事だけを楽しみながらして行こうと思っている。