免疫というもの

コロナウイルスについて、しばらく前から「こうあってほしい」と思うことがある。それは免疫の強さである。多くの感染症は一度感染すると、2度とかからなくなるが、コロナに限ってはそうではない。

たとえばウイルスの感染症である麻疹(はしか)や水疱(みずぼうそう)は、子どもの時にかかると2度とかからなくなる終生免疫というものができる。けれどもインフルエンザやテング熱などは、完治後に体内に免疫ができても終生免疫ではないため、ふたたび感染することがある。

コロナについても完治後に再度感染することが報告されているため、「免疫はどうした?」と言わざるをえない。ウイルスが変異することは理解しているが、ワクチン接種をしたあとに感染するという不条理さはどうしたものか。すでにほとんどの方は現実を受け止められているだろうが、一つの感染症で、複数回のワクチン接種をしても感染してしまう厄介さには呆れてしまう。

たぶん無理なのだろうが、「このワクチンを打てば生涯かかりません!」というシロモノをどこかの研究者が開発してくれないだろうかと愚考している。

最近不満に思うこと

最近、テレビを観ていてイライラすることがある。それはテレビ画面の上下に文字テロップがやたらと増えたことにある。

「何をいまさら」と思われるかもしれない。この傾向は過去10年くらいは続いているのだが、個人的には最近になって以前よりも気になりだした。テレビ局が出演者の発言や状況の説明をするためにテロップを多用することはわかる。ただ、多い時は上下だけでなく画面の左右にも文字がならび、さらに出演者の顔がワイプで抜かれていたりするため、本来の映像の半分くらいしか見えないことがある。特にバラエティー番組では顕著だ。

全体像をスッキリと眺めることが難しくなってきており、「昔に戻してほしい」と思うことしきりである。

さらなる不満はテロップの色が赤、青、黄といった複数のカラーにしてあるため、目障りである。テレビの映像をもっとシンプルに、美しく、すっきりと観たいと思っている私にしてみると、不愉快である。「美的センスの欠落」と言ってもいいかと思うが、局側にしてみると「目立てばいい」という思い入れが勝るようで「アーアアア」という声がでてしまいそうにいなる。

ただテロップが使われる一つの真っ当な理由として、耳の不自由な人がテレビを見る時にわかりやすくなる点が挙げられる。それは理解できるのだが、画面の「ゴチャゴチャ感」「ガチャガチャ感」をなんとかしてほしいと思っているのは私一人だけではないだろうと思っている。

日本も同性婚へ・・・

今日(2月3日)の朝日新聞夕刊の一面トップを眺めて「やっとくるところまで来た」という印象をもった。

何が書かれていたかというと、同性カップル(男性)の写真を大きく掲載し、「ウェディング、しようよ」というタイトルを掲げたのだ(ウェディング、しようよ 同性カップル向け、施設じわり)。実は日本ではまだ、同性婚が法的に認められていない。その代わり、「パートナーシップ宣誓制度」というものが全国自治体に広がりつつあり、朝日新聞はそれを一面トップをつかって広めようとしたのだ。

いまでも同性婚や同性愛に対して顔をしかめる人たちがいる。だが性別に関係なく、自身の恋愛感情を相手につたえ、それを受け入れ、認めることは人間としてしごく自然のことであると私は考える。

ちなみにアメリカでは最高裁判所が2015年6月、同性婚を憲法上の権利として認める判断をくだした。アメリカではそれ以前から認められていたと思われるかもしれないが、7年前でしかない。というのも、アメリカでも複数の州で、連邦高等裁判所が同性婚を認めない判断をくだしていたからだ。

だが同性婚を認めるべきとの訴えがあり、最高裁が7年前に合憲としたのだ。こうした流れは日本でもあり、いずれは同性婚が認められるようになるだろうと思っている。

「これは地政学的なゲームだ!」

2月2日午前11時半、東京丸の内にある外国特派員協会に現れたミハイル・ガルージン駐日ロシア大使。

記者会見でのテーマはもちろんウクライナ情勢である。ロシア側の見解を直接、ロシア人から聞いておくことは重要である。1時間の予定だった記者会見は30分も延長して行われた。

大使であるので、現在のロシアの政治的立場を擁護し、危機的になりつつあるウクライナ情勢は「米国とNATOによって生みだされている」と語気を強め、米国非難を繰り返した。

さらに米国については「自分なりの外交政策を推し進めているだけ。本当の意味での外交というものを忘れている。相手(ロシア)を威嚇し、制裁をちらつかせている」と米国を責めた。そして「これは外交とは言えない」とまで言った。

さらに何度か繰り返したフレーズは「ロシア側から戦争をしかけることはない」という言葉だった。外交上、敬意をもって相手国と接しなければいけないとも述べ、それを米国に伝えたいと口にした。

ここに見られる態度は「悪いのはオマエで、自分たちは悪くない」というものである。それであれば、なぜ10万人規模のロシア軍をウクライナ国境付近に集結させているのか。

「10万人という数字が報道されているが、ロシア側から言ったことはない」

米国やNATOが常に正しいわけではないが、ロシア側にも自省が必要であり、「ロシア側から戦争をしかけることはない」という言葉が本当であることを願いたい。