この企業に勤める人と結婚したい・・・

先日、「この企業に勤める人と結婚したいランキング」が民間企業リスクモンスターから発表された。今年で11回目なので、すでに多くの方は馴染みのあるランキングだろうかと思う。

「この企業」と名前がついてはいるが、実際に1位と2位にきているのは「地方公務員」と「国家公務員」であり、倒産しない安定感こそが相手に求めるなによりの優先課題であることがよくわかる。

過去のランキングをみても「地方」「国家」公務員が上位にきている。今年は3位が「トヨタ自動車」、4位「任天堂」、5位「アップル」、6位「グーグル」、7位「パナソニック」、8位「ソニー」、9位「日本コカ・コーラ」、10位「アマゾン」とつづき、いずれも世界的に名前がとおった大企業ばかりである。結婚相手の条件として考慮されるのは学歴や性格、さらに外見もあろうが、やはり生活の安定が一番という証左である。

結婚相手の年収や勤め先を気にするのは、もちろん男性よりも女性の方である。女性が結婚相手の男性の年収を「気にしない」と回答したのは5人に1人だけだ。一方、男性の約半数は女性の年収には気をとめていない。ただ、これはアンケートとしての回答であって、実生活において、つき合いを始める時に相手の年収額から入る人はよほどカネにこだわりの強い人であって、カネよりも先に恋愛感情を置くというのが自然なはずだ。

ただ見合いとなると、年収が重要なファクターになるだろうから、より多く稼ぐ人が有利な立場にたつことになる。私などはフリーランスのジャーナリストなので、不安定極まりなく、結婚相手の条件としては底辺の方を彷徨っているといえる。幸い、もう心配する必要がないのでいいが、こうしたランキングを見るたびに少しばかりビクリとするのである。

エーイ、食べてやれ

今は10月25日午後11時半過ぎ。

今日は朝から原稿を書いて、昼前に都心にでかけて事務的な用を済ませた。そのあと博多うどんを食べてから人と会い、さらに夕方にビジネスミーティングがあったので、ミーティング前にマックによってフィレオフィッシュとチーズバーガー、さらにMサイズのコークゼロをお腹に入れた。

1日3食をすでに食べていたので、家に帰ってからは寝るだけだろうと思っていたが、11時過ぎになってお腹がグーグーいっている。

「エーイ、食べてやれ」

久しぶりに、本当に久しぶりにガッツリ系の夜食を食べた。皿うどん。自分で作り、そして完食。アアア、うまかった。明朝の体重のことは考えないことにする。

稼ぐことにもっと貪欲に

このところ日本人の平均賃金が諸外国と比較して、低水準なままで増えていないことが指摘されている。経済協力開発機構(OECD)の調査(2020年)によると、日本の平均賃金(年収)は424万円(1ドル110円)で、35カ国中22位となっている。

1位は米国で763万円。1990年の数字と比較すると、米国は247万円も増えているのに対して日本は18万円増でしかない。その間に日本は韓国に抜かれている。朝日新聞はこの件で、「日本経済の現在値」という特集を組んですらいる。

日本で賃金が上がらない理由はいくつかある。ひとつは企業が人件費の安い非正規の雇用を増やしてきたことだ。90年代のバブル崩壊時、雇用者の約2割が非正規だったがいまでは4割近い。さらにバブル時、多くの企業が大量解雇や大幅な賃下げをおこなって批判された。その時の否定的な過去があるため、次の不況に備えて日本企業は業績がいい時期であっても賃金を低く抑えるようになったというのだ。

さらに労働組合は雇用維持を優先するあまり、賃上げを強く要求しなくなった。そして日本人は雇用者に対して、他国と比べると賃上げを要求しないという。また日本企業は「稼ぐ力」を向上させる企業戦略に失敗しているとの見方もある。

コロナが収束しつつあるなかで、日本は国全体としてかつてのように稼ぐことにもう少し貪欲になっていい。

パウエル氏の残像

コリン・パウエル氏が亡くなった。米国の元国務長官であり、統合参謀本部議長という米軍のトップに立っていた人物でもあった。91年の湾岸戦争を短期間で終わらせたとして、その手腕が高く評価されもした。

ただ私は個人的に、1995年11月のあるシーンが脳裏に焼きついている。ワシントンでフリーランスのジャーナリストとして独立して5年目だった私は、パウエル氏が96年大統領選に出馬する可能性を追っていた。当選すれば米国初の黒人大統領になるし、人物的にも能力的にも申し分のない人であると思っていた。

from twitter

当時の大統領は民主党ビル・クリントン氏。いくつかの世論調査ではパウエル氏が支持率で現職クリントン氏を上回っていた。だが95年11月初旬、同氏は大統領選には出馬しないという会見を開くのだ。

当時、パウエル氏のもとには「大統領になったら暗殺する」という脅迫が舞い込んでいた。そのためパウエル夫人が暗殺を憂慮して出馬を辞退させたという報道が出回った。ただ辞退した本当の理由は違うところにあると思っている。

パウエル氏はあの時、ある場所で「出馬を何度も何度も考えた」と述べたあと、次のようなことを口にしたのだ。

「自分の心の奥底をみつめてみました。35年間の陸軍勤務で国民との信頼関係を築いてきたとの思いはあります。しかし(大統領になるという)政治への情熱的なコミットメントが自分にはないことがわかりました」

これほど実直で、素直な心根を表にだせるということ自体、米軍トップにいた人としては稀有なことだろう。さらに自分自身に嘘をつかない態度はたいへん好感がもてた。私は政治的にはパウエル氏と違う立ち位置だが、人物的にはあれからずっとパウエル氏のファンでいた。

ご冥福をお祈り申しあげます。