第6波は来るのか:新型コロナ(50)

過去数週間で、日本のコロナ新規感染者数は大幅に減り、東京では1日100人を切るようになった。数字だけを見る限り、何よりの傾向であり、このまま収束してほしいと願っている。

ただワクチンの接種率(2回)を眺めると、65歳以上の約9割が接種をおえている一方で、全体の比率を眺めると10月10日時点で64.7 %に過ぎない。この数字ではまだ集団免疫が獲得されたとはいえず、専門家の多くは第6波がくると予測している。

日本とほぼ同じ接種率なのが、フランス(66.9%)やドイツ(65.2%)だが、米国は56.8%、さらにインド(19.4%)やロシア(31.2%)といった国となると「まだまだ」と言わざるをえない。

米国はいま、日本と同じように第5波が収束しつつある段階だが、感染者・死亡者数の桁が違うので驚いてしまう。ここまで日本の感染者総数は約171万人、死亡者数は約1万8000人であるのに対し、米国の方はそれぞれ約4517万人、約71万人である。人口が日本の約3倍であることを考慮しても多すぎる。

米国ではここまで約7.3人に1人がコロナに感染した計算で、日本は約70人に1人である。この数字を眺めるかぎり、「アメリカよ、このていたらくは一体どうした」とつい口にでてしまう。

日本での感染者は減っているが、気を緩めてはいけないと真に思う。