今日のお宝(27):ある日の朝食

私は普段、朝ごはんにはシリアルにバナナを入れたものを食べている。そこに豆乳を注いで木のスプーンで口に運ぶ。シリアルはワシントンにいた時からずっと食べているので、30年以上になるかと思う。

ただブランドや種類を代えても、やはり飽きがくる。そうした時は少しだけ手をかけた朝食をとる。「手をかけた」といっても私ではなく妻が作ってくれるのだが、思わず笑顔になってしまう朝もある。スンマセン。

日本の感染者数が少ない理由:新型コロナ(34)

新型コロナウイルスが蔓延し始めてから1年以上がたつが、私がずっと「なぜだろう」と思っていたことがある。それは日本の感染者数が欧米諸国にくらべるとずっと少ないことである。

日本以外の国でもほとんどの人は外出時にマスクを着用し、故意に他人に感染させたりする人などほとんどいないにもかかわらず、対アメリカ比で数字を見ると圧倒的に少ない。世界でもっとも感染者の多いアメリカは4月7日時点で、累計で2975万人以上が感染している。日本は累計で49万超なので、日本の人口がアメリカのおよそ3分の1ということを考慮しても、日本の感染者数はかなり少ない。というより、アメリカが多すぎると言うべきかもしれないが、何がこの差を生むのだろうか。

昨年から医学界で論じられているのは、日本人を含めたアジア人の多くが以前アジアで大流行した SARSやMERSのウイルスに晒されて、抗体をもっているというものだ。 SARSやMERSも新型コロナウイルスと同じ仲間の1本鎖RNAウイルスなので、多くの方がすでに新型コロナに効力を持つ抗体をもっているという説である。それが本当であれば、日本人としては嬉しいことだが、感染者数が少ないことに関連した別の話もある。

またアメリカとの比較で恐縮だが、日本のPCR検査数が圧倒的に少ないことである。アメリカのPCR検査数は4月7日の1日だけでも117万59件に達している。日本(4月5日)は4万1770に過ぎない。人口差を考えてもあまりにも少なすぎる。

7日のアメリカの感染者数は 4万1835人、一方の日本は3451人である。陽性率はアメリカが3.5%で日本は8.2%。日本側の数字は厚労省のオープンデータからで、アメリカ側は非営利団体「コロナウイルス・トラッキング・プロジェクト」という団体のものだ。日本政府が予算と機動力を発揮して1日30万件くらいのPCR検査を実施した場合、感染者数はどれほどになるのか。

日本はワクチンの接種数も悲惨なくらい少ないので、菅氏だけでなく地方自治体のトップには、PCR検査もすべての国民が今後複数回受けられるくらいの計らいを願ってやまない。

復活をはたした白頭ワシ

ニュースというのは8割ほどがあまり好ましくない内容であり、悲劇といっていいかもしれません。だからニュース番組を観ていて、しらない間に笑顔になっていたということは少ないはずです。

今日は笑い声こそ出ませんが、心が少しホッコリすることを記したいと思います。アメリカの国鳥でもある白頭ワシが、絶滅の危機を脱したという話です。

from twitter

翼を広げると2メートルにもなる大型の鳥は、米紙幣のデザインから政府の印章にも使われています。その白頭ワシは300年前は全米に50万頭以上いたといわれていますが、乱獲とDDTなどの農薬の使用などにより激減。確認できている限り、1963年には413ツガイまで減り、絶滅が心配されていました。

ただ、そこから絶滅危機種に分類されて保護活動に動きがでます。そして1972年にはDDTの使用が禁止され、少しずつ個体数が増えていきます。その後、絶滅危惧種に分類され、それまで以上に保護活動が活発になります。そして今年3月末時点で、全米48州に約31万6700頭をかぞえるまでになりました。

「やればできる」。そう思わずにはいられません。

男女格差をいかにして縮めるか

日本人は「究極的な男女平等」というものを求めていないのかー。

そんな思いを抱かざるをえないような報告結果が出された。スイスに本部を置く国際機関、世界経済フォーラム(WEF)が3月31日に公表した男女格差の報告書によると、日本の男女平等ランキングは156カ国中120位で、先進国の中では相変わらず最下位だった。

比較対象になる分野は教育、健康、政治、経済の4つで、男女格差がまったくない状態を100%とし、数値化して他国との比較をしやすくしている。世界でもっとも男女平等に近い国はアイスランド(89.2%)だった。続いてフィンランド(86.1%)、ノルウェー(84.9%)と北欧諸国がつづき、男女平等を推し進めているようにみえるアメリカが30位で76.3%。日本の数値は65.6%で120位だった。

男女格差では韓国(68.7%) が102位 、中国(68.2%)が 107位 で日本よりも上位にきており、日本の「ていたらく」が際立っている。どうして男女格差がなくならないかは、社会学者の言説を待つまでもなく、読者の皆さまが普段生活している中で、多くの局面において実感されている通りだろうと思う。

男性側からの働きかけはもちろん、女性側からの格差是正の動きも重要で、意識して、少しずつ前に進んでいくことしかないだろうと思う。