菅会見で思うこと:新型コロナ(36)

昨夜(23日)、菅総理が新型コロナについての記者会見を開いた。施策が後手後手に回っているのは昨年からであり、どういった質疑応答をするのか気になってライブ映像を観たが、菅氏がこれから遅れを挽回できるとは思えなかった。

現時点で最も重要であるはずのワクチンの接種も、次のような発言を耳にして愕然とするばかりである。

「6月末までには合計1億回分を配布できるようにいたします。その上で、接種のスケジュールについては、希望する高齢者に、7月末を念頭に各自治体が2回の接種を終えることができるよう、政府を挙げて取り組んでまいります」

ワクチンについては治験が重要であり、時間がかかることは十分に理解しているつもりだが、それにしても動きが遅い。昨秋あたりに菅氏がみずから動いて、ワクチンを確保すべきであったのに、ファイザー社のCEOに電話で直接要請したのは先日渡米した時である。これでは日本国内の感染者が増え続けていくわけである。

ニューヨーク・タイムズがまとめた世界各国・地域のワクチン接種状況をながめると、日本はかなり下位に位置している。日本の数字は1.9%。人口の1.9%だけが接種されているというのは、先進国としては恥ずかしい。日本と同率に並んでいるのはミャンマーとラオスで、トーゴ(2.0%)や北マケドニア(2.1%)よりもワクチン接種率は低い。

逆にトップはインド洋に浮かぶセーシェルで、現時点でのワクチン接種率はイスラエルの60%よりも高い69%。イギリス50%、アメリカ41%、ドイツが22%という数字である。菅氏は「7月末を念頭に各自治体が、、、」といった悠長な話をしているが、菅氏の表情と言葉使いを見聞きするかぎり、鉄をも溶かすほどの情熱を感じないのは私だけだろうか。

感染爆発が起こらないことを切に祈りたい。