男女格差をいかにして縮めるか

日本人は「究極的な男女平等」というものを求めていないのかー。

そんな思いを抱かざるをえないような報告結果が出された。スイスに本部を置く国際機関、世界経済フォーラム(WEF)が3月31日に公表した男女格差の報告書によると、日本の男女平等ランキングは156カ国中120位で、先進国の中では相変わらず最下位だった。

比較対象になる分野は教育、健康、政治、経済の4つで、男女格差がまったくない状態を100%とし、数値化して他国との比較をしやすくしている。世界でもっとも男女平等に近い国はアイスランド(89.2%)だった。続いてフィンランド(86.1%)、ノルウェー(84.9%)と北欧諸国がつづき、男女平等を推し進めているようにみえるアメリカが30位で76.3%。日本の数値は65.6%で120位だった。

男女格差では韓国(68.7%) が102位 、中国(68.2%)が 107位 で日本よりも上位にきており、日本の「ていたらく」が際立っている。どうして男女格差がなくならないかは、社会学者の言説を待つまでもなく、読者の皆さまが普段生活している中で、多くの局面において実感されている通りだろうと思う。

男性側からの働きかけはもちろん、女性側からの格差是正の動きも重要で、意識して、少しずつ前に進んでいくことしかないだろうと思う。