新型コロナの心もよう:新型コロナ(32)

新型コロナウイルスが世界的に蔓延しはじめてからほぼ1年がたつ。多くのかたは目に見えないところでコロナの脅威を感じ、コロナに威圧されることで鬱のモードに入っているのではないかと思う。うつ病という病名がつくまでにいたらなくとも、この社会状況では心を高揚感で満たすことの方が難しいのではないか。

そういう私も例外ではなく、青空と同化してしまうほど清々しい心持ちになる日はこのところほとんどない。友人や知人と会えば、相変わらず笑い声が溢れる会話になるが、一人になれば心の底には空虚感が占拠するような日も多い。

それは私の年代だと男性の更年期と重なっていることも原因で、疲労感や気力の衰えなどをおぼえるようになってきている。病院にはいっていないが、「男性更年期障害」とネットで検索すると、いくつも目を覆いたくなるような症状が並んでいる。

男性の更年期はテストストロン(男性ホルモン)の低下により、前述した疲労感や気力の衰えの他、性欲低下、不眠、肩こり、集中力の低下、イライラ、発汗、関節の痛みといった症状がでる。私は関節の痛みこそないが、それ以外は深刻ではないけれどもすべて当てはまっているようにも思う。

それが歳を重ねるということであり、老いるということなのはわかるが、「チクショー」と叫びたくなるのも事実である。