マスクはもうしない?:新型コロナ(31)

変わり身の早さがアメリカの特徴といえば言えなくもないー。

今月2日、アメリカ南部テキサス州とミシシッピ州の両知事がマスク着用を終わらせて、商業活動の全面再開に入ると発表した。

このニュースを耳にして、「慌てすぎでしょう」という言葉が口からでたが、両知事は本気なのだという。すでに知事令が出ている。アメリカでは日本よりも早くから一般市民へのワクチン接種が始まっているが、医療関係者からはマスクを付けずにコロナ以前の生活様式に戻ることは時期尚早であるとの憂慮が示されている。

両州ではレストランなどの一般店舗の入店制限がなくなるが、今後は変異種が蔓延する可能性が高いことから、ワクチンを打ったとしても警戒しつづけなくてはいけないことは子どもでもわかる。

しかも両州の新規コロナ感染者はゼロに近くなったわけではないのだ。調べると、テキサス州の新規感染者は7240人(3月2日)で、ミシシッピ州(3月1日)は199人だった。特にテキサス州は感染が収束したとは言えず、この時期にマスクをつけず、元の日常生活にもどることは元の暗闇に舞い戻ることに等しいかもしれない。