スマホ認知症

先月もこのページで記したが、歳を重ねるにしたがい、確実に記憶力の低下が自覚できるようになってきた。来年70歳になるので無理もないという捉え方もできるが、いくつになっても記憶力はしっかりと留めておきたいと思うのはほとんどの方の願いだろう。

モノゴトを忘れやすくなっているのは年齢もあるが、スマホを含めたデジタル機器を多用するようになり、「スマホを使えばすぐにわかるから」という理由で、自らすすんで多くのことを覚えなくなっているというせいもある。すでに『スマホ脳』(新潮新書:アンデシュ・ハンセン)などの書籍で詳述されているように、グーグルをはじめとする検索機能をつかえば物事の細部までかなり深く探ることができるので、わざわざ複雑なことを記憶しておく必要がなくなった。

「学習」という、自ら理解して考えるという作業をパソコンに任せることで煩わしいことをする必要性が減っているのが現代社会である。それは逆に人間がモノゴトを考えなくなってきたということであり、一言でいえば「人間がバカになる(スマホ認知症)」ということにつながる。

ハンセン氏は書く。「記憶するためには集中しなくてはいけない。しかしインスタグラムやチャット、ツイート、メール等を次々にチェックして間断なく脳に情報を与えつづけると、情報が記憶に変わるプロセスを妨げることになる。本当の意味で何かを学ぶためには集中と熟考が求められる」

パソコンやスマホを多用すると、間断なく脳に情報が送りつづけられることで、情報が脳内で記憶にかわる猶予がなくなる。今日から生活のペースを少し下げてみようと思う。

小林克也:いまだ健在

今日、久しぶりにラジオDJ小林克也氏の声を聴いた。私が中学時代、ラジオを聴き始めた頃からDJとして活躍していたので、50年以上の経験がある大ベテランである。現在85歳だけれども、まだまだ張りのある声は健在で、FMラジオNack5の「Best Hit USA」のパーソナリティーとして持ち味をいかんなく発揮していた。

感心させられるのは、彼にとっては孫といえる年代のシンガーやグループをまるで友達のような感覚で紹介している点である。それも無理して若い人たちに「合わせています」というところが見られない。ごくごく自然に自分も楽しんでいるという空気がラジオから伝わってきて、「やはり小林克也はスゴイ」と聴きながら唸ってしまった。

少し調べると、これまでガンに3度もかかっているが、克服して彼にとっては天職といっていいラジオDJを続けている。中学時代、ラジオから流れてくる彼の声があまりにも渋くて魅力的なので、彼の名前が脳裏に刻まれた。これからも無理せず、ずっとDJを続けていただきいと思うことしきりである。

記憶力:精一杯こらえてみる

私は来週69歳になるが、人生という長い道のりの中で、しばらく前から確実に下り坂に入っており、今は日々ゆっくりとその坂を降りているという実感がある。人の能力には知力、気力、体力と3要素があるとよくいわれるが、その3要素すべてで下降線に乗っていることを自覚できる。下っていくというのは普通に考えればマイナスのイメージで、これは避け難いことであろうかと思う。

以前にも当ブログで書いたが、もの忘れが顕著になってきたのでこれまでに何度か大脳のMRI(核磁気共鳴画像法)を撮ってもらったことがある。昨年も受けたが、大脳の萎縮はなかったし、血管が詰まっているということもなく、医師からは「このお歳ですと、それ相応に忘れやすくなるものです」という慰めの言葉をかけられた。

医学的に問題がないというのは嬉しいことだが、本人的にはいろいろなことを以前よりも忘れやすくなっているのを自覚でき、日々なんとか堪えようとしている。しかし、反転させることは並大抵のことではなく、少しでも「これ以上は下に降りない」という意識で生活している。

その戦いの意識がなくなった時がもっとも危険なのだろうから、、、。

次の大戦争はもう始まっている?

トランプ大統領(以下トランプ)は、ホルムズ海峡で8日に墜落された米軍ヘリコプターは、イランによって撃墜されたと断定。すぐに軍事報復を表明した。

いくら米軍の軍事能力が世界最高であっても、イランの攻撃で最新鋭のヘリコプターが撃ち落とされるのだ。しかもこの事件は、米国とイランが交渉をしていた最中に発生したもので、トランプがイランとイスラエルの停戦合意を仲介したわずか1日後のことだった。それにより新たな対立の高まりを招く恐れがある。

「我が軍から昨夜、ホルムズ海峡上空を哨戒していた米国の高性能アパッチヘリコプター1機がイランによって撃墜されたとの報告を受けた。パイロット2名は無事で負傷者は出ていない。しかし、米国はこの攻撃に対して対応しなければならない」とトランプは自身のSNSに記した。

それに対し、イランのアラグチ外相はX上で次のように反論した。

「我が国の領土付近に展開している外国軍は、人為的ミス、単なる事故、あるいは交戦などで常に危険にさらされている。リスクを軽減する最善策は、彼らが撤退することだ」

この撃墜事件は、4月8日の停戦合意後、イスラエルとイランが初めて攻撃を応酬した後に発生したもので、トランプは両国に対して自制を促しているが、これが本格的な戦争の幕開けにならないことを祈りたい。

生命の限界(ヘイフリックの限界)

私は来年70歳になる。古希である。いま日本人男性の平均寿命は81.09歳で、一般論で話を進めれば、あと10年ほどは猶予があるといえるかもしれない。今のところ、いたって健康なので、人生の最終コーナーに差し掛かっているという意識はないが、いずれ寿命は来るので覚悟はしておきたい。そんな時、ヘイフリックの限界という捉え方を耳にした。

1961年に米カリフォルニア大学レナード・ヘイフリック教授が提唱したもので、ヒトの体細胞は分裂回数(PDL:population doubling level)が決められており、無限の増殖能を持つわけではなく、50回が限界であるというのだ(ヘイフリック限界)。

細胞がいつも新しく生まれ変わるのであれば、我々はいつも健康でいられるし、正常な機能を持った細胞が無限に再生できれば、人間は死ぬことはなくなる。しかしこれらの細胞は50回で分裂することをやめるため、やがては死を迎える。それが人間の寿命ということになる。

これまで、世界でもっとも長生きした人の寿命は122歳。この記録は1997年にジャンヌ・マルマンさんというフランス人がつくったもので、人間はおそらくそれを超えることはできないだろうというのが専門家の意見だ。過去100年ほど、医療は進歩し、平均寿命がコンスタントに伸び続けているにもかかわらず、最長寿命には自然界の限界があってそれを超えられないでいる。

考えてみれば、それを超えたとしても、100歳にもなれば筋力は落ち、頭脳の働きも悪くなってくるので、どこかで手を打つしかないので、個人的には自分が納得した年齢(?)に達すればいいと考えている。