小林克也:いまだ健在

今日、久しぶりにラジオDJ小林克也氏の声を聴いた。私が中学時代、ラジオを聴き始めた頃からDJとして活躍していたので、50年以上の経験がある大ベテランである。現在85歳だけれども、まだまだ張りのある声は健在で、FMラジオNack5の「Best Hit USA」のパーソナリティーとして持ち味をいかんなく発揮していた。

感心させられるのは、彼にとっては孫といえる年代のシンガーやグループをまるで友達のような感覚で紹介している点である。それも無理して若い人たちに「合わせています」というところが見られない。ごくごく自然に自分も楽しんでいるという空気がラジオから伝わってきて、「やはり小林克也はスゴイ」と聴きながら唸ってしまった。

少し調べると、これまでガンに3度もかかっているが、克服して彼にとっては天職といっていいラジオDJを続けている。中学時代、ラジオから流れてくる彼の声があまりにも渋くて魅力的なので、彼の名前が脳裏に刻まれた。これからも無理せず、ずっとDJを続けていただきいと思うことしきりである。

記憶力:精一杯こらえてみる

私は来週69歳になるが、人生という長い道のりの中で、しばらく前から確実に下り坂に入っており、今は日々ゆっくりとその坂を降りているという実感がある。人の能力には知力、気力、体力と3要素があるとよくいわれるが、その3要素すべてで下降線に乗っていることを自覚できる。下っていくというのは普通に考えればマイナスのイメージで、これは避け難いことであろうかと思う。

以前にも当ブログで書いたが、もの忘れが顕著になってきたのでこれまでに何度か大脳のMRI(核磁気共鳴画像法)を撮ってもらったことがある。昨年も受けたが、大脳の萎縮はなかったし、血管が詰まっているということもなく、医師からは「このお歳ですと、それ相応に忘れやすくなるものです」という慰めの言葉をかけられた。

医学的に問題がないというのは嬉しいことだが、本人的にはいろいろなことを以前よりも忘れやすくなっているのを自覚でき、日々なんとか堪えようとしている。しかし、反転させることは並大抵のことではなく、少しでも「これ以上は下に降りない」という意識で生活している。

その戦いの意識がなくなった時がもっとも危険なのだろうから、、、。

次の大戦争はもう始まっている?

トランプ大統領(以下トランプ)は、ホルムズ海峡で8日に墜落された米軍ヘリコプターは、イランによって撃墜されたと断定。すぐに軍事報復を表明した。

いくら米軍の軍事能力が世界最高であっても、イランの攻撃で最新鋭のヘリコプターが撃ち落とされるのだ。しかもこの事件は、米国とイランが交渉をしていた最中に発生したもので、トランプがイランとイスラエルの停戦合意を仲介したわずか1日後のことだった。それにより新たな対立の高まりを招く恐れがある。

「我が軍から昨夜、ホルムズ海峡上空を哨戒していた米国の高性能アパッチヘリコプター1機がイランによって撃墜されたとの報告を受けた。パイロット2名は無事で負傷者は出ていない。しかし、米国はこの攻撃に対して対応しなければならない」とトランプは自身のSNSに記した。

それに対し、イランのアラグチ外相はX上で次のように反論した。

「我が国の領土付近に展開している外国軍は、人為的ミス、単なる事故、あるいは交戦などで常に危険にさらされている。リスクを軽減する最善策は、彼らが撤退することだ」

この撃墜事件は、4月8日の停戦合意後、イスラエルとイランが初めて攻撃を応酬した後に発生したもので、トランプは両国に対して自制を促しているが、これが本格的な戦争の幕開けにならないことを祈りたい。

生命の限界(ヘイフリックの限界)

私は来年70歳になる。古希である。いま日本人男性の平均寿命は81.09歳で、一般論で話を進めれば、あと10年ほどは猶予があるといえるかもしれない。今のところ、いたって健康なので、人生の最終コーナーに差し掛かっているという意識はないが、いずれ寿命は来るので覚悟はしておきたい。そんな時、ヘイフリックの限界という捉え方を耳にした。

1961年に米カリフォルニア大学レナード・ヘイフリック教授が提唱したもので、ヒトの体細胞は分裂回数(PDL:population doubling level)が決められており、無限の増殖能を持つわけではなく、50回が限界であるというのだ(ヘイフリック限界)。

細胞がいつも新しく生まれ変わるのであれば、我々はいつも健康でいられるし、正常な機能を持った細胞が無限に再生できれば、人間は死ぬことはなくなる。しかしこれらの細胞は50回で分裂することをやめるため、やがては死を迎える。それが人間の寿命ということになる。

これまで、世界でもっとも長生きした人の寿命は122歳。この記録は1997年にジャンヌ・マルマンさんというフランス人がつくったもので、人間はおそらくそれを超えることはできないだろうというのが専門家の意見だ。過去100年ほど、医療は進歩し、平均寿命がコンスタントに伸び続けているにもかかわらず、最長寿命には自然界の限界があってそれを超えられないでいる。

考えてみれば、それを超えたとしても、100歳にもなれば筋力は落ち、頭脳の働きも悪くなってくるので、どこかで手を打つしかないので、個人的には自分が納得した年齢(?)に達すればいいと考えている。

テッド・ターナーという人物

CNNの創設者であるテッド・ターナー氏(以下ターナー)が亡くなった。87歳だった。ターナーがCNNを立ち上げた時、今のような成功を見通せた人はほとんどいなかったと言われている。

1980年6月1日にCNNを開局したとき、懐疑的な人たちは「チキンヌードル・ネットワーク」と揶揄した。英語でチキンヌードルというのは「安くて特徴がなく質素」という意味で、すぐに潰れるだろうとの見方が大勢をしめていた。今から46年前のことである。ケーブルテレビが今のような利用頻度を得られていない時代、地上波のテレビ局を凌駕すると誰が思っただろうか。

ただターナーは1970年にはすでにテレビ事業に参入していた。思いついたら限界までやりきる人だったので、本社のあるアトランタ市に古い邸宅を購入し、テレビ機材を入れて人材を揃え、CNNをスタートさせた。ただ1985年まで赤字が続いている。

しかしCNNのスタッフたちは他局とは一線を画する報道を続けた。特に1991年の湾岸戦争では地上波のキャスターが安全な場所から報道するのに対し、CNNのピーター・アーネット氏などは現地から臨場感あふれる中継を続けて注目された。それでもターナーの私生活は慌ただしく、3度の結婚と3度の離婚を経験。本人も「理想的な状況ではなかった」と認めている。

1990年には環境保護のためにターナー財団を設立。1997年には国連に10億ドル(約1560億円)を寄付している。さらにニューメキシコ州に、全州の約5%の土地を所有していたが、亡くなる数年前から広大な土地をネイティブ・アメリカンに寄贈し始めていた。

惜しい人が亡くなってしまったが、ターナーの思いは必ずや周囲の人たちに引き継がれていくだろうと思っている。