「常に不満足でいることが前に進むための原動力になる」

皆さんは以前にどこかで聴いたことのある諺や格言を耳にして、ハッとさせられたことはないだろうか。

今日の午後、東京FMを聴きながら仕事をしていると、番組のパーソナリティーである山下達郎氏が、「常に不満足でいることが前に進むための原動力になる」と述べ、ハッとした。

これは山下氏が普段から心がけていることで、仕事をする上で完成した作品に満足しないことが次につながる力になると話していた。いま71歳の山下氏は1970年代から自分のアルバムをリリースしてきたが、締め切りまで粘って作品を良くしていく努力はするが、時間的にこれ以上は延長できないところまで力を尽くしても本当に満足できたことはほとんどなかったと述懐していた。特に若い頃はそうだったという。

不満足でいるということはいたたまれない心情ではあるが、その思いこそが「次こそもっといい作品を」という思いになり、前進していけると話した。

こうした気持ちはある意味で真理かもしれない。もちろん不満足といっても、山下氏のレベルであればすでにかなりの作品に仕上がっているはずで、もっと先に進むために自分自身にダメ出しをする同氏の一途さには感心させられた。