第2波が来ていない国がある:新型コロナ(24)

新型コロナウイルスはいまだに収束していない。収束していないというより、東京にはすでに第2波が来ていると言えるだろう。

Graph from Nippon.com

第2波の到来は日本だけの現象ではない。アメリカにも日本とほぼ同時期に押し寄せている(下図))。

Graph from Dailymail.com

アメリカの方が感染者数は日本よりも圧倒的に多い。3月時点から単位が日本とでは違う。上図の左に、3Kや6Kという表記が確認できるかと思う。ご承知の方も多いと思うが、Kは1000=Kiloを意味している。最近は50K、つまり全米の新規感染者は1日5万人前後にたっしており、これがアメリカの第2波の現実だ。日本も第2波の方が新規感染者が増えると予測する専門家がいることから、各自の日々の行動が本当に重要になる。

ここでもう一つ、別のグラフをご覧いただきたい。

Graph from Johns Hopkins University

ある国のコロナ新規感染者のグラフである。どこの国か、おわかりになるだろうか。

ドイツである。グラフの最後の日付が6月26日なので、7月に入ってからの数字がわからない。いま調べると、7月5日の新規感染者は239人。同国の3月、4月の数値との比較から、アメリカや日本のような第2波は来ていない。

しかしドイツメディアの報道を読むと、ほぼ半数の国民がこれから第2波が押し寄せるのではないかと憂慮している。遅れて第2波がくるのか、それともドイツはコロナの封じ込めに対応できているのか、その答えは半月後にはわかるかと思う。

いつまで続くのか:新型コロナ(23)

前回の(新型コロナ(22)6月19日)ブログで、アメリカの新規感染者が増え続けていることに触れた。

いまでも増加傾向は止まらず、昨日は1日で5万人超が新たに新型コロナウイルスに感染した。特にフロリダ州やテキサス州、アリゾナ州などの南部諸州での感染が拡大している。現在48州で「横ばいか増加」傾向が見られる。

日本でも東京で今日107人の新たな感染者がでた。感染拡大を抑え込むことが難しいというより、市民一人一人が感染防止の意識を高くもち続けて「うつされない、うつさない」ための行動をとり続けなくてはいけない。

日米の数字を単純比較すると、東京の107という数字はアメリカでは「収束しました」と過去形で使えるほど少数ではあるが、確実に増えているので警戒が必要だ。アメリカでは第2波の方が第1波より感染者数が多いところもあり、東京も各々が慎みある行動をとる必要がある。

これはもう第2波:新型コロナ(22)

第2波というのは日本の話ではない。また海の向こうの話で恐縮だが、アメリカでは今でもコロナウイルスに感染する人が増えている。

全米での新規感染者数は5月、1日2万人前後を推移していたが、6月に入ってから少しずつ増えはじめ、18日は2万2700人を超えた。減少していくかに思われていたが、流れは逆に向いている。アメリカの人口が日本のおよそ3倍であることを考えても多すぎると言わざるを得ない。

その中でも増加率が際立っているのがフロリダ州である。

from Whikipedia

上のグラフは今年5月下旬からのフロリダ州での新規患者数を表したものである。5月中は1日500人から1000人ほどだったが、今週からは1日2000人を超えてきている。3月からの推移がわかるグラフも示したい

from the Johns Hopkins University

3月下旬から4月にかけて第1波がきたあと、感染は徐々に収束するかに思われたが、6月に入ってから急増した。これまで感染者が多かったニューヨーク州などでは見られない現象で、確実に第2波がフロリダを襲っていると指摘できる。

いったいフロリダ州で何が起きているのか。現地で取材していないので伝聞の情報でしかないが、いくつか理由がわかっている。1つはウイルス検査の実数が増えているということだ。感染の疑いがある人はもちろん、無症状の人たちへの検査を積極的に行っているため、潜在的感染者が確認されている。

2つ目は5月25日のメモリアルデー(祝日)を境に、コロナへの警戒が溶けはじめ、集会やパーティに参加する人たちが増えたことが挙げられる。潜伏期があるため、感染後すぐには症状があらわれず、最近になって感染者の急増が数字にでている。

3つ目はフロリダらしい理由だ。同地はいまスイカの収穫期を迎えている。スイカを収穫するのはほとんどが中南米系の人たちで、彼らの感染率が極めて高いのだ。ある場所で225人にウイルス検査をすると、感染率は37%という数字だった。

彼らはすし詰め状態のバスに乗ってスイカ畑にいき、帰りも同じような状況で帰ってくる。1人が感染していると、すぐに広まってしまう。しかも彼らは少しくらいの熱と咳では仕事を休まないので、またたく間に広まったようだ。

日本とでは状況が違うが、1と2に関しては日本でも十分に注意が必要だろう。さらに今後、海外との往来が再開された時には日本にも第2波がくる可能性がある。コロナとの戦いはまだまだ継続中ということである。

犬がコロナ患者を嗅ぎ分けます:新型コロナ(21)

臭覚が人間の何倍も鋭い犬。その中でも訓練された特定犬がガン患者やマラリアに感染した人を検知できることはすでに知られています。

フランス、パリ郊外にあるアルフォート国立獣医学校はこのほど、コロナ患者を嗅ぎ分けることができる犬を訓練したと発表。ここまで8匹のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア(日本では珍しい犬種)を訓練し、4匹はほぼ100%の検知結果で、残りの4匹も95%の的中率であるそうです。コロナ患者の汗を嗅がせることで判別するのです。

1日に何人くらいを嗅ぎ分けられるかの記述はないですが、これから世界的に広まっていくことでしょう。ガンバレ、マリノア!

from Pinterest

「コロナ失業者」はいったいどれほどか:新型コロナ(20)

新型コロナウイルスの感染拡大が起因して失業した人はいったどれほどなのか。

3月以降、飲食業などでは売上が昨年比で9割減になったという話が伝わる。同時に、解雇や雇い止めが進んでいるとの話も耳にする。

厚生労働省は22日、コロナによって「解雇や雇い止めをされたり、その見通しがあったりする働き手が、21日時点で1万835人になった」と発表した。2月4日の集計開始以降、初めて1万人を超えたという。

私は耳を疑った。100万人を超えていてもおかしくないと思っているので、1万人という数はどういった統計数字を使っているのか不思議でしょうがない。

実は、総務省統計局が完全失業者数を発表していて、4月28日時点で176万人である。これは3月分までの数字なので、4月、5月を入れるとずっと多くなるはずだ。コロナとは関係のない失業者数とも受け取れるが、それにしてもコロナが起因した失業者も1万ではきかないはずだ。

名古屋にあるシンクタンク「中部圏社会経済研究所」が20日に発表したコロナによる全国の失業者試算では、最悪で301.5万人が失職する可能性があるとしている。

またアメリカとの比較で恐縮だが、コロナ発生後に失業保険を申請したアメリカ人は最新の数字で3650万人である。日米では労働人口が違うし、コロナによる感染者・死亡者の数が違うので一概には言えないが、それでも厚労省の1万人という数字は少なすぎる。

故意に国民を安心させようとしているのか、それとも正確な数字を集計できていないのか、私には解せない。