新しい英語(7)

      jamica.JPG

(カリブ海の朝日)

アメリカのある雑誌を読んでいたら、また出会いました ― 新しい英語。

She shows off her beach bod!

ビーチに出て、「こんがり焼けた肌を見せつけている」という意味です。

Beach bodは最近使われ始めた言葉で、beach bodyの省略形ですが、やはり短い方が言いやすいのです。

日本では過去10年以上、特に女性は色白の肌を好む傾向がつよいので、あまりbeach bodといってもピンと来ないかもしれません。

でもアメリカではいまだに太陽の光をいっぱい受けて、日に焼くことが普通です。皮膚がんのリスクがさかんに叫ばれていますが、気にしない人が多いのはどうしたことでしょう。

新しい英語(6)

新しい英語表現にであった時、意味がまったくわからない場合もあれば、類推できる時もある。

You have the wallet.

walletは「財布」なので、意味は「財布、あるね?」といったニュアンスかと思うが、微妙に違う。

「おカネもちだね」が正解。

近年、よく使われるようになってきた表現。moneyという単語を使わず、わざと財布という言葉を強調することで、「お金あるのね」という意味になる。

money-pocket.jpg

新しい英語(5)

How are you doing, chuck?

この英文の最後の「chuck(チャック)」がどういう意味だかわかる方は、かなりイマの英語をご存知のはずである。

chuckという単語は動詞としては「吐く」「投げる」の他、「追い出す」「放棄する」という意味がある。

しかし上の文章では名詞として使われている。意味は簡単、「友達」である。

冒頭の文章は「元気ですか」という意味だが、日本語では「元気ですか、友達?」とは言わないので、chuckは訳しようがない。

そこが言語のもつおもしろさである。 でも「Chuck」は覚えておいてもいいかもしれない。

それからHow are you doing? という表現はHow are you?よりも多用される。

ただ、この発音が難しい。カタカナ表記は好きではないが、記すとすれば「ハーヨ、ドゥーイン」。

friend1.jpg

新しい英語(4)

最初は聞き間違えかと思った。

というより英単語が子音で終わる場合、最後が聞き取れないことがある。

たとえばShot(ショット)やLevel(レベル)といった単語は、文章の中で発音されると、「ト」や「ル」の音がほとんど聞こえないことがある。

Is that coo with you?(それ、かっこよくない)

この文章のcooは本来はcoolである。だがcooと聞こえた。私が聞き取れていないのかと思っていた。

だが、省略形があった。最新のスラング辞典にはでていた。

「L」が抜け落ちているのだ。実はこの「L」という文字はなかなかのくせもので、舌を上あごにつけるので日本人にとってはなかなか発音しにくい。

「クール」よりも「クー」、、、なのである。

新しい英語(3)

また新しい英語をご紹介したい。

これは私も知らないという意味である。

grit(グリット)という単語がある。

数年前、『トゥルー・グリット(True Grit)』というジェフ・ブリッジス主演のハリウッド映画があった。ジョン・ウェインが主演した『勇気ある追跡』のリメイク版だ。

この映画タイトルのグリットは勇気、つまり「真の勇気」という意味である。他には「あら砂」という意味もある。

だが、先日出会ったグリットは形容詞で使われていた。

He is so grit!

「すごく勇気のある奴」という意味ではない。ここでは「スゲー嫌な奴」という意味だ。

言語は流転である。