“He has a lot of rizz!”

今朝、仕事場にしている外国特派員協会のワークルームで、久しぶりに会ったアメリカ人がこう口にした。よく知るヨーロッパ出身の男性ジャーナリストについて話をしていたのだが、これまで耳にしたことのない単語(rizz)を使ったので、頭に「?」が点滅した。会話はどんどん先に進んだため、rizzがどういう意味なのか訊けなかった。

リズという音からスペルは予想できたので、話が終わったあと、ネットで調べるとすぐにわかった。「魅力がある」「カリスマ性がある」という意味で、近年、若者がネット上でよく使う言葉であるという。さらに昨年、オックスフォード英語辞典にも登録された単語であった。

こうした短いNew wordは発音しやすいこともあり、すぐに広まる傾向がある。私も「He has a lot of rizz.」と言われるように、今後も自分を磨いていきたいと思う。

英語力というもの

先日、大学時代の友人と電話で話をしている時、彼が英語を勉強し直しているという話をした。やり始めて5カ月が経つという。以前から英語を流暢に話したいという願望はあったが、60代後半まで実現できないままだった。だが、一念発起して、毎日英語の勉強に勤しんでいるという。

「いやあ、まだまだ全然だよ」

そういう彼に、「たとえ英語圏に留学したとしても5カ月で”ペラペラ”になることはないし、やり続けることが重要だと思う」という話をした。少なくとも毎日英語に触れて、ものにしようと努力を続ける彼には頭が下がる。いくつになっても英語はやり続けることが大事だし、少しずつ前に進むことで年齢には関係なく、ある日突然、自分が話せるようになっていることに気づくかもしれない。

このブログを読んでくださる方の多くは、私がアメリカに25年もいたことをご存じかと思う。2007年に帰国したのですでに17年がたつが、聴く力はほとんど落ちていない。どんなに早口で喋られても理解できるが、話す方は滞米中よりもスピードが落ちたし、表現力も劣化した。

今でも外国人とよく話をしてはいるが、それでも滞米中の英語力を100としたら80くらいだろうか。以前は通訳のアルバイトをしていた時もあったが、いまは依頼がきても丁重にお断りしている。いや、お断りせざるを得ない状態である。それでもなんとか必死に「これ以上は落ちないように」とこらえている。

最後に私がよく聴く英語のラジオ局「 NPR Radio 」 (National Public Radio) のサイトを添付しておきます。

Amirite?

この「amirite」という英語をみて、すぐに意味がわかった方は、日常的にさまざまな状況で英語を使われている方かと思う。

amiriteはいま英語圏の若者の間で使われている言葉で、「Am I right?」を短縮化したもの。日本語では「そうでしょう」といったニュアンスの言葉で、tiktokやX(旧ツイッター)で多用されている。

すでに高齢者の仲間入りをしている私にとっては使いづらいところがあるが、敢えて使ってみたいと思っている。

アムアライ?

ぜひNPRを聴いてください

先日、東京丸の内にある外国特派員協会で出会った30代の女性から、次のような単刀直入な質問をうけた。

「堀田さん、英語がうまくなるにはどうしたらいいんですか」

この質問の答えはたくさんあるかと思うが、私がその女性に述べたのは、「とにかく浴びるように英語を聴いてください。その時に日本語に訳さないで、英語をそのまま理解するようにしてください。時間はかかるでしょうが、それが近道だと思います」だった。

具体的には「NPR(米国公共ラジオ放送)を聴き続けてください」と提言した。ご存じの方も多いかと思うが、NPRは24時間、標準的なアメリカ英語を流しつづけているラジオ局で、ニュースもあればトークショーもある。

npr.org

英語を学ぶ上で聴く力は必須である。 いちいち日本語に訳してから理解するという行為は遠回りであるだけでなく、本当に英語を理解することにならない。NPRは24時間流れているので、いつでも耳にすることができる。

最初はいくつかの単語を拾えるだけかもしれないが、だんだんと聴きとれる単語の数が増え、そのうちに文章として理解できるようになるはずである。なにしろ私がそうだったからだ。確かに時間はかかるが、辛抱強く聴き続ければ少しずつわかってくると信じている。

Hey, you look drip!

今日、仕事場で知人のアメリカ人記者にそう言われた。

私はしばらく意味が飲み込めずに無反応でいたが、すぐに能登地震の話に移ったので、そのあと「you look drip」については何も訊かなかった。

彼との話が終あわった後、私は「drip」についてネットで検索した。25年もアメリカで生活した経験があるが、知人・友人に会ってすぐにこのフレーズが使われた記憶はない。「drip」の本来の意味は「滴る」だが、私は滝のような汗をかいていたわけではない。どういうことなのか。

辞書には本来の意味の「滴る」の他に、スラングとして最近は「カッコイイ、スタイリッシュ」という意味で使われるとあった。

「フー、そうだったのか」

その褒め言葉にしばしニンマリし、今度誰かスタイリッシュな人に会ったときのために胸に忍ばせておくことにした。