相変わらずの弱腰外交

もっと強く出ていいーー。

ホワイトハウスで日本時間17日、トランプ大統領(以下トランプ)と会談した赤沢経済財政・再生相は、「格下も格下と直接話をしてくれたことに感謝している」と語り、相変わらず日本的な自身を卑下する姿勢でいることに呆れてしまった。

私は1982年にワシントンに渡り、90年からジャーナリストとして日米会談を長い間注視してきたが、日本の首相や閣僚が米大統領におうかがいを立てる姿勢は何十年たってもかわらない。こうした「大統領閣下、お目にかかれて幸栄です」的な態度でいるかぎり、米国に交渉の主導権を握られることは当たり前で、日本的な相手を敬う態度は理解できるのだが、こうした国際的な会談や交渉の場ではマイナスに作用することの方が多いので、強気な姿勢で臨まなくはいけない。

自民党の政治家はすでにこうした交渉術を会得しているかと思っていたが、まだまだ始めから「1本取られる」ような姿勢はいただけない。いくらトランプであっても対等な立場で臨むべきであって、プッシュするくらいであっていい。それによって日米両国の緊密な同盟関係が崩れることはないし、何でも言い合えるという関係こそが重要なのである。

こうした国際交渉の場では、どの国も自国の利益を追求してくるのが当たり前で、トランプが強気で攻めてくるのであれば、日本も負けずに強気で対抗し、日本側の主張をとことん突き詰めていけばいい。(敬称略)

ここはどこでしょう?

今日は4月16日水曜日ですが、私は休日にしました。さあ、ここはどこでしょう?

答:千葉県浦安市にある東京ディズニーシーです。

水曜日であるにもかかわらず、大勢の人で溢れかえっていました。入口前には長い行列ができ、セキュリティーを通過するまでに約1時間を要しました。ただここは大人が楽しめるファンタジーランドで、アメリカの街にいるような錯覚を覚えると同時に、日頃の鬱積を忘れることができる場所でした。

高齢者と呼べる人は100人に1人いるかいないかですが、私は「また来るぞ!」と思ったほどで、十分に楽しめました。皆さまもぜひ行かれてください。

明日に架ける橋

Bridge Over Troubled Water

今日はどうしてもこの歌が聴きたくなったので、ブログに掲載させていただきます。1970年の曲ですが、久しぶりに皆さまもお聴きになってください。

米国が抱える世界的責任

国連の食料支援機関である世界食糧計画(WFP)は9日、 米国から「14カ国に対する支援を打ち切る」との通知を受けたと発表した。日本のテレビニュース等では大きく報道されていないが、これはビッグニュースと言って差し支えない。トランプ政権になって、 米国がこれまで貧国を中心に差し伸べてきた経済的支援を中止するというのは、受け手側にとっては大打撃である。

アフガニスタンやイエメン、ハイチ、パプアニューギニアといった国々に、米国はこれまで食料や水、医薬品を提供してきたが、契約の打ち切りは、「数百万人に死刑宣告をだすようなもの(WFP)」と捉えられている。米国が拠出してきたWFPへの寄付額は約45億ドル(約6570億円)で、この額は寄付総額(約98億ドル)のほぼ半分にあたる。

なぜこのような暴挙と呼べるようなことをするのか。少し探ると、トランプ大統領は米国際開発庁(USAID)をなくそうとの考えを持っており、その一環として世界的に重要な責務をになっているWFPを打ち切る決断をしたようだ。もちろん「先立つものはカネ」であり、米国家予算を少しでも浮かせるという意味合いが強い。

ただ内外からの批判を受けて、支援打ち切り発表のあと、資金援助が再開された国(エクアドル、イラク、レバノン、ソマリア、シリア)もあるが、すべての国でない。たとえばアフガニスタンは米国の支援がなくなることで、40万の栄養失調の子どもたちを含む計200万人が食糧危機に見舞われるといわれている。

今年1月、トランプ氏は「 米国はもはや米国民に見返りのないお金をやみくもにばらまくつもりはない 」と発言しており、自己中心的な考えをもった人物があと4年近くも政権の座につくことになるかと思うと空恐ろしくなる。