増え続ける独身者

数日前、ネット上に『「50歳で独身」急増、「友人0人」半数以上・・』というタイトルの記事が載った。独身者が増えているという話は以前から耳にしていたし、周囲を見回してみても、確かに結婚していない人は少なくない(「50歳で独身」急増、「友人0人」半数以上…孤独迫る「ミドル・シニア未婚者」なぜ若いうちに結婚しなかったのか?)。

それは個人の選択肢が多様化し、一人でいるということを積極的に選んでいる生き方ともいえるし、同時に結婚したいができていないということであるのかもしれない。記事中には統計数字が示されていて、「結婚したくないし、子どももほしくない」という人が33.2%で、独身でいる理由としてはもっとも多かった。ただ「結婚をして子どもを持ちたかった」と答えた人も28.2%おり、ほぼ半々であることがわかる。

他の理由としては、「結婚したいと思える人に会えなかった」や「一人の生活が好きだった」、「自分のための時間がほしかった」といったものがある。

社会全体としては、独身者が増えることで少子化が加速し、今後ますます人口減の傾向が強まることが予想される。それ以上に問題であると思われるのが「友人0人」という数字である。これはミドル・シニア層の数字だが、「悩みを相談できる友人」というカテゴリーで、男性では50.4%が0人だった。ただ女性は42%が2〜3人で、男性よりも女性の方が友人が多いということがわかる。

積極的に独身という生き方を選んでいるのならいいが、社会の中でより多くの人が孤独化することは問題であり、個人レベルで前向きに考えていく必要がある。(孤独の時代

「武器商人」になったトランプ

過去数日、トランプ大統領(以下トランプ)が次世代戦闘機F47を日本に売り込もうとしているニュースが話題になっている。F47はボーイング社がこれから製造する戦闘機で、今年3月、トランプの第47代大統領にちなんでF47と命名されたことでも話題になった。

石破首相(以下石破)にこの戦闘機を買うように促すということは、大統領自身が「武器商人」になったということに等しく、日本の首相であれば「ノー」と言わないはずとの前提にもとづいている。ある意味で石破が信用されているということでもあると同時に、手玉に取られているということでもある。

23日のトランプ・石破による電話会談では、石破は即答を避けたようだが、来月カナダで行われるG7サミットでは「イエス・ノー」のどちらかを言わざるを得ないだろう。本当に仲のいい関係というのは、国家間でも個人間でも普通に「ノー」が言えるということだと思うが、、、。

A Boeing rendering of a next-generation fighter jet
Photo courtesy of Boeing

トランプ、国家安全保障会議(NSC)を縮小

トランプ大統領(以下トランプ)はいったい何を目指そうというのか。

米時間23日、トランプは外交と安全保障政策の中核といえる国家安全保障会議(NSC)を大幅に縮小すると発表した。NSCという部署はホワイトハウス内にあり、政権内でもイチニを争うほど重要な役割を担っているところで、現在は350人ほどのスタッフがいる。トランプはその人員を150人以下にしようというのだ。いったいどういう意図があるのか。

内部情報によると、米時間23日午後3時45分のスタッフ・ミーティングのあと、NSC職員に解雇通知が出されたという。今週末はメモリアルデーの連休のため、多くのスタッフが職場を離れており、その時に解雇通知を受け取ることになった。

世界情勢はいま、ロシア・ウクライナ戦争からイラン核協議、中国の動向など、米国の意思決定が今後の流れを左右する重要な局面にある。そうした時に、多くのNSC職員が解雇されたことで、今後の外国政策に不安が生じはじめた。さらに政権内にはいま、MAGA(米国第一主義)派と伝統的保守派の抗争が起きており、トランプ政権は一枚岩ではない。

複数の情報を整理すると、今回のリストラの裏にはマルコ・ルビオ国務長官の存在があったようだ。というのも、ルビオ氏は今後、国務省が米国の外交政策立案の中心にあるべきと考えていたからだ。近年、共和・民主両政権下では、外交分野でNSCの権限が肥大化してきており、国務省の機能低下が見られていた。

「国務省はもはやアメリカ外交の中心ではなく、NSCや他の政府機関に取って代わられていた。国務省は変わらなければならない」という指摘があるように、ルビオ氏は、国務省を再び米国の外交政策立案の中心に据えるため、国務省を再編成することを強く望んでいたという。今回その思いが実現したということだろう。それはまたトランプがルビオの指示に従ったということでもある。

ある出来事(終)

いま私は退院して、普段の生活に戻っています。ただ、医師からは傷口が閉じても、5月29日までは風呂に入らないようにと言われています。幸いにも、術後からいまに至るまで痛みはないので、入院して腫瘍を摘出したという実感があまりありません。

今回の入院では先生をはじめ、看護師の方々に大変お世話になりました。この場をかりてお礼を申し上げます。

最後にいわゆる「病院食」の写真を載せます。

Simple is the best?