誰も驚かないーー。
トランプ大統領(以下トランプ)の就任後100日目の支持率が39%という数字で、歴代の大統領としては過去80年で最低であることがわかった。
米国だけでなく、日本にいてさえトランプのことを好ましいと思っている人は少なく、それが数字となって表れた。80年前に不人気だった大統領というのはフランクリン・ルーズベルト氏で、第二次世界大戦で米国が疲弊していたことから支持率も低かった。この数字はワシントンポスト紙とABCニュース、Ipsos3社による共同調査によるもの。
いまトランプ氏の経済政策に賛同していない人は多く、「トランプ関税」が3月に発表されて以来、株式市場が混乱しているばかりか、物価上昇への懸念が強まり、不況を憂慮する声も多い。ちなみに、回答者の72%が不況に見舞われると予測している。
私は1982年に留学のために米国に渡って以来、ずっと米大統領の動向や支持率を注視しているが、経済状況の変化が支持率と密接にむすびついている点に着目している。トランプのようなもともと不人気な大統領であっても、経済が好調で、株価もズンズンあがっているような社会状況だと、支持率が高くなる傾向がある。
まだ新政権が始まって3カ月なので今後はどうなるかわからないが、しばらくは辛抱する日々が続きそうだ。