コンビニ店長、過酷労働で自殺

今朝の朝日新聞朝刊の一面トップに、「コンビニ店長 半年休めず自殺」という記事が掲載された。「またか、、、なんとかならないのか」という思いが去来する。

コンビニの店長が忙しいことは誰もが知る。同じような事件は過去、何度も起きており、いくら忙しくとも休みを取るシステムは構築できるはずで、会社側の責任は大きい。

男性(38)が勤めていたのは大分県内にあるセブン・イレブンで、命を絶つ前の6カ月間、1日も休みがなかったという。だが、 男性の妻によると、結婚した21年3月以降、命を絶つまでの1年4カ月間ほとんど休みがなかったらしい。亡くなったのは2022年7月で、労災認定が昨年11月になされ、事件が明るみになった。自殺する前は重度のうつ病を発症しており、命を落とすまえに周囲は助けてやらなくてはいけなかった。

男性が仕事から帰宅したあとに会社から電話がかかってくることも頻繁にあり、妻は「睡眠時間は週の半分は2時間」というありさまだったと述べた。これでは精神を病むのも無理はない。自殺前に転職すべきだっただろうが、時すでに遅しである。

セブン・イレブンの広報は今回の店長の自殺について、「フランチャイズの個店に関わる内容で、本部としては答える立場にない」という悲しいくらい逃げ腰の姿勢で、これでは同組織の評判が下がるだけでなく、客足も遠のくほどの回答である。

いま同社の営業等の数字を眺めると、平成6年は国内の売上が5兆3,452億43百万円 もあり、営業利益も2,510億円ほどある。これだけの利益をだしていながら、 社員の管理も満足にできていないというのは考えものである。こうした事件を未然に防止できなかった「セブンの罪」は大きい。