クシュンの季節

花粉症(クシュン)の季節である。以前にも記したが、私は20年以上も前から花粉症に悩まされている。薬も服用しているが、鋼鉄の扉を降ろしてシャットアウトするようには防げず、くしゃみや鼻水がでている。

いまさら説明するまでもないだろうが、花粉が体内に入ると、リンパ球が花粉に対抗するために IgE抗体をつくる。 IgE抗体はマスト細胞という細胞にくっつき、ヒスタミンという化学物質を分泌して花粉を体外に出そうとする。くしゃみや鼻水、涙がでるというのは体内に入った花粉を外に出そうとする自然な反応だが、当の本人にとっては不愉快きわまりない。

厚生労働省のホームページをのぞくと、1万人を対象にした調査では全国平均で15.6%の人が花粉症ということで、思っていたよりも少ないという印象だ。地域ごとでは、南関東が23.6%で高く、九州(12.8%)や東北(13.7%)は低くなっている。しかし、、、である。

第一三共ヘルスケア が全国調査を行ったところ、全国で55.1%の人が花粉症の症状がでたことがあると回答している。都道府県別では静岡県がトップで74%の人が「経験がある」と答えている。厚労省と第一三共ヘルスケアの数字には開きがありすぎるので、統計の取り方に違いがあることは歴然としているが、どちらが正しいのか今は判断できない。しかし、厚労省の方は少なすぎる思われる。

いずれにしても、症状のでる者にとってはしばらく辛抱するしかない。