米大統領選:鍵をにぎるダブルヘイター

いま米国で「ダブルヘイター」という言葉が使われ始めている。バイデン大統領(81)とトランプ候補(77)の両方をヘイト(嫌う)する有権者という意味で、両候補ともに嫌いであるという市民が増えているのだ。

ABCニュースの世論調査によると、バイデン氏に好感を抱いている市民は全体の33%であるのに対し、好ましくないと答えた人は54%に達していた。同様に、トランプ氏に好感を抱いている人は29%で、好ましくないと思っている人は59%。

この数字を見ただけで、「両おじいちゃん」が今あまり好かれていないことは歴然としている。今年11月の本選挙では2人のどちらかを選ばなくてはいけないのだが、できれば両方ともパスしたいという有権者が増えているというのがいまの社会状況なのである。

ダブルヘイターの多くはバイデン・トランプ両氏の年齢を気にしていると同時に、バイデン氏の弱々しい指導力とトランプ氏の横暴で独善的な人柄にも憂慮をいだいている。

USAトゥデイ紙の取材を受けたミネアポリス市に住む35歳の男性は、バイデン氏があと4年間大統領が務まるとは思えないと語ると同時に、トランプ氏については「本音を言うとあいつはクズだね」と毛嫌いしており、両者に対してダメ出しをする。

そうなると、無所属から出馬している「第3の候補」であるロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が選挙の趨勢を左右する可能性があり、今年の大統領選はこれまでにない番狂せがあるかもしれない。