日韓シャトル外交

岸田首相は7日、ソウルで尹(ゆん)大統領と首脳会談をおこない、12年ぶりに「日韓シャトル外交」を再開することで一致した。何よりである。常識的なことだが、微妙な関係にある知人・友人と仲たがいしない最善の方法は、コミュニケーションを頻繁にとって相互の考え方を理解することである。

喧嘩をしそうになっても、時間をかけて納得するまで話し合えば、多くのことは争いにいたらずに済む。個人間でも国家間でもコミュニケーションの重要さということは同じである。ましてや韓国という隣国といがみ合うことはデメリットでしかなく、両国政府は風通しをよくしておくべきなので、今回のシャトル外交の再開は「グッドニュース」である。

いまだに徴用工の問題が尾をひいているが、両者が納得のいく形で決着をつけられると信じている。それこそが政治家の役割であり、使命である。

実は私が1982年にアメリカの大学院に留学したとき、学生寮のルームメイトは韓国人だった。最初は彼も私も意識しすぎてギクシャクしたが、ある日、喧嘩になり、その時に相互に思っていることをとことん出し合ったことで、以後急速に仲がよくなった。それからはなんでも言い合える友人になった。

だから、私にとって韓国は理解しあえる相手という認識で、またそうしていかなくてはいけないと考えている。

子猫ドーナツ

知る人ぞ知る「イクミママのどうぶつドーナツ」。お皿のうえに乗っているのは子猫のドーナツ。子猫のほかにも柴犬、パンダなどいろいろあるらしい。

見た目だけでなく、なかなかのおいしさでした。

同性婚は認めるべき

同性婚についての議論が、日本ではいまだに「片づいて」いない。 

今月19日に広島でG7サミットがあり、そこでジェンダーについてや性的少数者の権利についての議論も交わされると思われる。もちろん同性婚についての話も出るはずだ。

実は日本はG7の中では唯一、同性婚を認めていない国で、各国代表から「いったい日本は何をやっているんだ」という主旨の発言がでるかと思われる。

面と向かって喧嘩を吹っかけてくることはないだろうが、ほとんどの参加者は「どうして認めないのか」との思いを抱くかと思う。朝日新聞の世論調査によると、日本国民の72%は「(同性婚を)認めるべきだ」と考えており、過半数の市民が認可に賛同しているのに政治が追いついていないというのが日本の現状なのだ(日本も同性婚へ・・・)。

岸田首相は「社会が変わってしまう課題」と述べたが、何を恐れているのかと言いたい。愛する人が異性ではなく、たまたま同性だったということだけで、社会的な制約が加わるというのは理にかなっていない。エマニュエル駐日大使は「日本政府が地方自治体や世論に追いつくことを望む」と語っており、まさにその通りであると思う。

ほぼ4年ぶり

なにが「ほぼ4年ぶり」なのか。

実は数日前から鼻風邪をひいているのだ。熱はないし、普通の生活に支障はない。ただ考えてみると、2020年初頭にコロナが流行してからほとんどの人はマスクをするようになり、それにあわせて鼻風邪をひかなくなった。知人友人に話を訊いてみても、おなじような返答である。

だからマスクをするようになってから、私が鼻風邪をひくのは考えてみるとほぼ4年ぶりということになる。最近はマスクをするかしないかは個人の判断に任せられているので、私も四六時中マスクをしているわけではない。だからマスクをしていないスキに、ウイルスが体内に入り込んだ可能性が高い。

今回のような熱もない鼻風邪であれば、これまで医者にかかることはなかった。だがいまは少しばかり事情が違う。そこで近所のかかりつけの内科医に足を運んだ。待合室には10人ほどの患者さんがいたが、30分ほどで私の番がまわってきた。

鼻風邪といっても鼻水がでるわけではない。たまに咳がでる程度で、あとは喉に痛みがあった。先生に症状を説明して、喉をみてもらう。

「赤くなっていますね」

軽い風邪ということで、2つの飲み薬とトローチが処方された。市販薬ではなく、ちゃんとした医師に診断してもらい、処方してもらった薬の方がやはり効くとの印象がある。その日は薬を飲んでゆっくりしていた。翌日には喉の痛みは消えていた。しかもその日の治療費は初診料込みで600円でしかなかった。

熱がなくとも、やはり頼るべきは医師なのだなと思いながら、日本の医療システムのありがたさを痛感している。