G7サミットの真意

今月19日から広島でG7サミットが始まる。今回のG7での議題はいくつもあるが、究極的にはG7を中心とした西側諸国が中国とロシアが主導する上海条約機構(SCO)とどう対峙し、国際秩序を保っていくかに尽きるかと思う。

今月上旬にはインドでSCOの外相会議が開かれており、G7を意識した対立構造はできあがってきている。SCOは現在8カ国で構成されているが、今後はイランやクウェート、ミャンマー等を取り込み、構成メンバーを増やしていくつもりだ。

世界が二つのブロックで分割されても、いい意味での緊張が保たれることで武力衝突が起きなければいいが、私が憂慮するのはブロックの規模が大きくなることで突っ張り合いが激しくなり、有事に発展してしまうことである。

その時は第三次世界大戦のような規模になりかねず、その前に両陣営は人智を尽くして和平の重要さを認識しなくてはいけない。