ほぼ4年ぶり

なにが「ほぼ4年ぶり」なのか。

実は数日前から鼻風邪をひいているのだ。熱はないし、普通の生活に支障はない。ただ考えてみると、2020年初頭にコロナが流行してからほとんどの人はマスクをするようになり、それにあわせて鼻風邪をひかなくなった。知人友人に話を訊いてみても、おなじような返答である。

だからマスクをするようになってから、私が鼻風邪をひくのは考えてみるとほぼ4年ぶりということになる。最近はマスクをするかしないかは個人の判断に任せられているので、私も四六時中マスクをしているわけではない。だからマスクをしていないスキに、ウイルスが体内に入り込んだ可能性が高い。

今回のような熱もない鼻風邪であれば、これまで医者にかかることはなかった。だがいまは少しばかり事情が違う。そこで近所のかかりつけの内科医に足を運んだ。待合室には10人ほどの患者さんがいたが、30分ほどで私の番がまわってきた。

鼻風邪といっても鼻水がでるわけではない。たまに咳がでる程度で、あとは喉に痛みがあった。先生に症状を説明して、喉をみてもらう。

「赤くなっていますね」

軽い風邪ということで、2つの飲み薬とトローチが処方された。市販薬ではなく、ちゃんとした医師に診断してもらい、処方してもらった薬の方がやはり効くとの印象がある。その日は薬を飲んでゆっくりしていた。翌日には喉の痛みは消えていた。しかもその日の治療費は初診料込みで600円でしかなかった。

熱がなくとも、やはり頼るべきは医師なのだなと思いながら、日本の医療システムのありがたさを痛感している。