G7サミットの真意

今月19日から広島でG7サミットが始まる。今回のG7での議題はいくつもあるが、究極的にはG7を中心とした西側諸国が中国とロシアが主導する上海条約機構(SCO)とどう対峙し、国際秩序を保っていくかに尽きるかと思う。

今月上旬にはインドでSCOの外相会議が開かれており、G7を意識した対立構造はできあがってきている。SCOは現在8カ国で構成されているが、今後はイランやクウェート、ミャンマー等を取り込み、構成メンバーを増やしていくつもりだ。

世界が二つのブロックで分割されても、いい意味での緊張が保たれることで武力衝突が起きなければいいが、私が憂慮するのはブロックの規模が大きくなることで突っ張り合いが激しくなり、有事に発展してしまうことである。

その時は第三次世界大戦のような規模になりかねず、その前に両陣営は人智を尽くして和平の重要さを認識しなくてはいけない。

モノを書くということ

プロとしてモノを書きはじめて今年で33年になる。1990年にジャーナリストとして独立したのだが、ここまで書き続けてこられたのは幸いだった。書いた原稿総数は数えていないので正確にはわからないが、おおよそ9000本かと思う。

書くということについては30年前も今も変わらないが、書いた記事に対して読者の方からコメントをいただくことがインターネットの普及により格段に増えた。たとえば連載している「JBPress」に記事を書くと、必ず「いいね」ボタンが押されると同時に記事がヤフーにも転載されるので、コメントをいただく。

コメントはネット上に掲載されるが、批判もあるので、通常はチラッと見るだけですべては読まない。「いいね」ボタンの総数は少ない時で2、3本だが、今月12日に書いた記事「当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言」には14日正午現在、408本の「いいね」がついた。ありがたいことである。そうした数字で、書き手は勇気づけられるものなのだ。

さらにヤフーのコメント数も今回は増えた。現在686人の方がコメントをくださり、これまでの最高数である。以前から、コメントの中には辛辣な批判もあり、ガッカリさせられることもあった。

ただ今回は、私の物書き人生の中でもっとも多くのコメントをいただいたので何本も目を通した。多くは肯定的な内容で、頭がさがる思いである。こうしたたわいもないことで書き手は次へのエネルギーを蓄えられるので、本当に感謝しかない。これからもいい記事を書いていきたいと思う。

当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言

「米国の外交政策は破綻している。国外にある800の米軍基地を閉鎖し、直ちに米軍を帰還させて、米国を模範的な民主主義国家にすべき」

こう断言するのは米民主党から次期大統領選に出馬しているロバート・ケネディJr(69)である。

ケネディ氏といえば暗殺されたケネディ大統領の甥、そしてロバート・ケネディ元司法長官の息子という血筋で、米政界のサラブレッド的な人物である。現在は環境問題を扱う弁護士をしている。

そのケネディ氏が大小合わせて800ほどもある国外の米軍基地を閉めるべきであると公言したのだ。再選を目指す現職バイデン大統領への強烈なカウンターパンチと受け取られているが、どこまで本気で米軍基地を閉鎖しようとしているのか(続きは・・・当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言)。