モノを書くということ

プロとしてモノを書きはじめて今年で33年になる。1990年にジャーナリストとして独立したのだが、ここまで書き続けてこられたのは幸いだった。書いた原稿総数は数えていないので正確にはわからないが、おおよそ9000本かと思う。

書くということについては30年前も今も変わらないが、書いた記事に対して読者の方からコメントをいただくことがインターネットの普及により格段に増えた。たとえば連載している「JBPress」に記事を書くと、必ず「いいね」ボタンが押されると同時に記事がヤフーにも転載されるので、コメントをいただく。

コメントはネット上に掲載されるが、批判もあるので、通常はチラッと見るだけですべては読まない。「いいね」ボタンの総数は少ない時で2、3本だが、今月12日に書いた記事「当選したら世界中から米軍を撤退させる、ケネディ候補が衝撃の発言」には14日正午現在、408本の「いいね」がついた。ありがたいことである。そうした数字で、書き手は勇気づけられるものなのだ。

さらにヤフーのコメント数も今回は増えた。現在686人の方がコメントをくださり、これまでの最高数である。以前から、コメントの中には辛辣な批判もあり、ガッカリさせられることもあった。

ただ今回は、私の物書き人生の中でもっとも多くのコメントをいただいたので何本も目を通した。多くは肯定的な内容で、頭がさがる思いである。こうしたたわいもないことで書き手は次へのエネルギーを蓄えられるので、本当に感謝しかない。これからもいい記事を書いていきたいと思う。