香りを言語化する

今朝(4月18日)、別所哲也氏のラジオ番組(FM Tokyo Morning Radio)を聴いていると、「香りを言語化する」というテーマについて話をしていた。私はいちおうモノを書いて生計をたてている者だが、この香りという目にみえないものを言葉にすることは至難の業である。

抽象的で極めて感覚的なものを言葉にするというのは、言語能力だけでなく、表現者のセンスが問われる。ラジオ番組では香りをベースにした新しい価値を創造するために起業された 、SCENTMATIC株式会社という企業の栗栖俊治社長がゲストにきていた。

栗栖氏は「なんとなく好きな香り」とか「なんとなく嫌いな香り」といった感覚に言葉が融合すると、今までにない新しい体験ができるという。それが2018年からはじめた「Kaorim」 というプロジェクトで、 ITやAI、UXなどを融合させることで 新しい価値を生みだそうとしている。

嗅覚というのはこれまで科学が追いついていなかった分野だが、 Kaorimによってサイエンスが追いつきはじめたという。楽しみな領域である。

「比較的近いうちに(再選への出馬を)発表するつもりだ」

米バイデン大統領が再選への意向をかためたようだ。米時間14日(金)に訪問先のアイルランドで、記者団に告げた。以前から2期8年を務めるつもりであると言われていたが、ようやく正式に表明することにしたようだ。

これで現段階では2020年と同じ「バイデン対トランプ」の戦いになる形勢になってきた。バイデン氏は1942年11月生まれで、すでに80の大台に乗っているが、自分ではまだ大統領職をこなせると思っているようだ。

確かに80歳でも元気ではあるが、米国の大統領という重職を86歳まで本当にこなせるのか、私は以前から疑問視してきた。すでに高齢による心もとなさは随所に見られる。本人は本当に2期目の最後まで大統領という世界トップの行政職を務められると思っているのだろうか。

ホワイトハウスにいる限り、職務の面だけでなく生活全般においても至れり尽くせりの環境ではあるが、緻密で冷静な政治判断をくだせるのか疑問である。次の大統領選で再選されても、カマラ・ハリス副大統領(58)があとに控えているとの思いがあるから再選に挑むのか。

もうそろそろ若い候補に譲るべきではないかと考えている。

チャットGPTの開発者が次に狙う、人間に寿命200年もたらす新薬

いま話題のチャットGPT。米新興企業オープンAI社が開発した対話型AI(人工知能)サービスである。開発者のサム・アルトマン氏(37)が4月10日に来日し、岸田文雄首相と会談した。

日本国内での利用者数はすでに1日100万を超えていると言われ、今後は日本での事務所開設と同時に、日本語でのAI精度をさらに高めていく予定だ。注目が集まるアルトマン氏だが、実は同氏が関心を寄せているのはAIだけではない。

同氏は以前から「人間の平均寿命を10年延ばす」というミッションを掲げており、すでに多額の資金を投資している。本稿ではこの平均寿命を延ばす課題に焦点を当てたい。

アルトマン氏は2022年半ば、サンフランシスコ郊外に本社を置くレトロ・バイオレンス社という新興企業に、1億8000万ドル(約240億円)を投資したといわれている。同社は人間の老化を食い止め、寿命を延ばすことをミッションにした組織で、欧米メディアの中には、同社の事業がうまくいけば「200歳まで生きることが夢ではなくなる」といった煽ったタイトルを掲げる記事もみられるほどだ(続きは・・・チャットGPTの開発者が次に狙う、人間に寿命200年もたらす新薬)。

「品川猿の告白」

「品川猿の告白」というタイトルを記したが、ほとんどの方は何のことかおわかりにならないかと思う。実は2月に文藝春秋社からでた村上春樹氏の文庫「一人称単数」のなかにおさめられている短編のタイトルなのだ。

村上氏の小説を読むのは久しぶりで、本屋に平積みになっていたので手にとった。品川猿というのはいったい何なのか。

村上氏らしい一人称の筆致で、群馬県の温泉宿に泊まったときに、風呂に猿が入ってきて「お湯の具合はいかがですか」「背中をお流ししましょうか」と尋ねるのだ。猿は温泉宿で働いており、見事な日本語を話す。

猿が言葉を喋ること自体、普通ではないが、猿と主人公との会話がごくごく自然に描かれており、村上氏の筆力を感じざるをえない。もちろん小説としての面白さは、現実では起こり得ないことが眼前で繰り広げられることなのだが、読み進めるうちに「本当に日本語を話す猿がいるのではないか」と思ってしまうほどの話なのだ。

猿は「ずいぶんお寒うなりましたですね」といった言葉遣いで、小さい頃から人間に飼われていたので言葉を覚えたという設定だ。しかも東京の品川区にいたので、品川猿というタイトルになっている。久しぶりに楽しい小説を読んだ。

生コッペパン

今朝(4月10日)テレビを観ていると、ファミリーマートが2月末に売り出した「生コッペパン」がすでに1000万食を売り上げたという話題を扱っていた。そして売り入れ店が続出しているとの話だった。

「これは食べないわけにはいかない」と思い、さっそく買って試食した。写真の「たまご」の他、「いちごジャム&マーガリン」、「コロッケ&ミートソース」、「 あん&バター入りホイップ 」などいくつもの種類がでている。店員さんに訊くと、「明日、また新しいものがでます」という。

なぜ人気がでているのか。一言でいうと「これまでにないシットリ感」ということだろうか。私が食べたのは「たまご」だったが、確かに新鮮なくちどけ感があり、また買ってしまいそうだ。

「ファミマ、なかなかやるね!」